イベント
Geometry Colloquium: 最も積分不可能な奇数次元分布の存在と分類について(足立二郎)
2022年6月10日 開催
Time: 16:30 – 18:00
Place:理学部3号館3-204室 備考:対面形式で行う予定です。
Speaker:足立二郎氏(北海道大学)
Title: 最も積分不可能な奇数次元分布の存在と分類について
Abstract:多様体上の接分布構造とは,多様体の各点に接空間の部分空間を対応させる構造です.ジェット空間の正準構造のような純粋に数学的な対称のみならず,トレーラーやロボットアームの制御などに,様々な興味深い構造が現れます.
この講演では,「最も積分不可能な奇数次元分布」を持つための,多様体に関する必要十分条件についてお話しします.また,それらの構造の少し荒い分類を議論します.
最も積分不可能な偶数次元分布で余次元が1のものは接触構造と呼ばれます.最も積分不可能な奇数次元分布で余次元が1のものは偶接触構造と呼ばれ,その存在に関しては,1980年代のMcDuffの結果があります.この講演では,偶接触構造の一般化として,余次元が大きい場合の考察をお話しします.証明の方法は,ホモトピー原理の考え方を使います.ホモトピー原理に関する簡単な紹介も出来ればと思います.
幾何学コロキウムは5月まで開催を見合わせておりましたが、6月から対面での講演を再開いたします。上記のほか、現在決定している講演予定は以下の通りです。(2022.6.2現在)
6/24(金)上原崇人氏(岡山大学)
題目:K3曲面のgluing constructionについて
7/15(金)片長敦子氏(信州大学)
題目:TBA
7/22(金)佐野太郎氏(神戸大学)
題目:TBA