イベント
談話会 小林康明氏「細胞集団ダイナミクスの数理モデル」、沼田泰英氏「マトロイドによって決まるある可換環の強Lefschetz性について」
2019年7月10日 開催
開催日時
2019年7月10日 15時00分 ~ 2019年7月10日 17時30分
場所
理学部4号館若手研究者交流室(4-501)
講演者
小林 康明氏(北海道大学電子科学研究所)、沼田 泰英氏(信州大学)
スケジュール
15:00 — 16:00 小林 康明 氏
16:00 — 16:30 TeaTime
16:30 — 17:30 沼田 泰英 氏
小林 康明氏
タイトル:細胞集団ダイナミクスの数理モデル
アブストラクト:
表皮細胞の増殖、分化、興奮にともなって引き起こされる集団ダイナミクスを記述する数理モデルを紹介する。
とくに分化細胞の層構造の恒常性維持、興奮性細胞の集団振動ダイナミクス、細胞分裂が引き起こす形態形成の3つについて、簡単な数理モデルを用いてこれらのダイナミクスがどのように理解されるかを解説する。
沼田 泰英氏
タイトル:マトロイドによって決まるある可換環の強Lefschetz性について
アブストラクト:
強Lefschetz性というのは, ケーラー多様体のコホモロジー環に対して成り立つHard Lefschetz Theoremと呼ばれる定理の性質を, 一般の可換環に対して一般化した概念である.
また, マトロイドというのは, ベクトル空間の有限部分集合などを “独立性” に着目し一般化した組合せ論的対象である.
本講演では, 与えられたマトロイドから可換環を構成し, マトロイドの組合せ論的情報からその強Lefschetz性について考察する.