イベント

数理科学セミナー:(第一部)Ergodic limits in random walk in cooling random environment/(第二部)日立ラボ進捗報告会

2018年724日 開催

開催日時

2018年7月24日 15時30分 ~ 2018年7月24日 18時00分

場所

理学部4号館4-501室

講演者

千野 由喜(Universiteit Leiden)、藤沢 好、上島 芳倫、青木 雅允、豊川 永喜、鎌倉 雄洋

数理科学セミナー(第一部)Ergodic limits in random walk in cooling random environment

開催日時:2018年7月24日15:30~16:20
講演者:千野由喜(Universiteit Leiden)

アブストラクト:
今回取り上げる Random walk in cooling random environment (RWCRE)は空間と時間に依存した
推移確率を仮定した1次元ランダムウォークモデルの一つである.ここで Random environment
とは1次元整数格子上の各点に対して定められる,ある確率分布に従って選ばれた推移確率の集まりのことを言う.このモデルは,ランダムではない単調に増加する時刻の列に沿って毎回random environment を選びなおしてできる,時間変化のともなう環境下でのランダムウォークを考える.基本となるモデルである random walk in random environment (RWRE) においては現在までに多くのことがわかっており,密接な関係にあるこのモデルの解析にもそのいくつかが役立つ.

今回の話の内容は,基本となる RWRE について現在得られている重要な結果を紹介しながら,RWCRE の漸近的振る舞い,特に RWCRE に関する大数の法則と大偏差原理について焦点を当てる
つもりである.

数理科学セミナー(第二部)日立ラボ進捗報告会

開催日時:2018年7月24日16:30~18:00(各30分ずつ)
講演者:藤沢 好(D3)、上島 芳倫(D2)、青木 雅允(D1)、豊川 永喜(D1)、鎌倉 雄洋(B4)

アブストラクト:
現在,HITACHIが目指す新しいコンピューティングシステムをめぐって,数学専攻・数学科の学生が3つのプロジェクト(グラフ埋め込み,確率的セルラオートマタ,基底状態の安定性)で研究している.その進捗報告会が毎週1回,北キャンパスの日立ラボで行なわれているのだが,今回はそれを数学教室で行ない,広く活動状況を知っていただこうというものである.