イベント
北海道特殊関数セミナー:超幾何微分方程式のモノドロミー群について(川原 大輝)、対数型p進超幾何関数とその特殊値について(萱場 淳平)、楕円曲線ヘッセ標準形に対する3倍写像(佐藤 柾也)
2019年1月16日 開催
開催日時
2019年1月29日 17時00分 ~ 2019年1月29日 18時30分
場所
北海道大学 理学部4号館4-501
講演者
川原 大輝、萱場 淳平、佐藤 柾也
川原 大輝(北大 理 修士2年)
題目:超幾何微分方程式のモノドロミー群について
アブストラクト:
超幾何微分方程式のモノドロミー群に関する修士論文の発表を行う。
最初に超幾何群の有限性の判定条件を与えるBeukers-Heckmanによる定理を述べる。
次に、モノドロミー群がそれぞれE_8型Weyl群、5次対称群と同型であるような超幾何微分方程式について述べる。
最後に超幾何級数による5次方程式の解法について述べる。
萱場 淳平(北大 理 修士2年)
題目:対数型p進超幾何関数とその特殊値について
アブストラクト:
この講演では、朝倉によって定義された対数型p進超幾何関数について紹介する。
この関数のt=1における特殊値が、ある条件の下では0になると予想されているが、それを数値的を検証を行ったので、それを報告する。
佐藤 柾也(北大 理 修士2年)
題目:楕円曲線ヘッセ標準形に対する3倍写像
アブストラクト:
複素平面をその中の格子で割って定まる1次元複素トーラス E_τ に対して、
それと複素解析的に同型なヘッセ標準形として表示されるある平面3次曲線 C_λ (λ∈C-{1の3乗根})が存在する。E_τ 上に自然に定まっている3倍写像が、この複素解析的同型写像により、
C_λ 上に誘導される。この講演では、テータ関数の3倍公式を構成し、 C_λ 上に誘導された
3倍写像の具体的な表示式を与える。
(第16回北海道特殊関数セミナー)