イベント
幾何学コロキウム:ある非分岐仮定を満たす測地的距離空間のマグニチュードホモロジー(五味清紀氏,信州大学)
2019年6月21日 開催
開催日時
2019年6月21日 16時30分 ~ 2019年6月21日 18時00分
場所
理学部3号館3-205室 (通常と異なります)
講演者
五味 清紀(信州大学)
タイトル: ある非分岐仮定を満たす測地的距離空間のマグニチュードホモロジー
アブストラクト: 距離空間の「有効な点の個数」を与える不変量として,マグニチュードと呼ばれる不変量がある.このマグニチュードの圏化を与えるものが,距離空間のマグニチュードホモロジーである.この概念は,2015年のHepworth-Willertonの仕事を経て,2017年のLeinster-Shulmanの仕事において,一般の距離空間に対して定義された.マグニチュードホモロジーの定義は容易だが,その計算は決して容易ではない.例えば円周のマグニチュードホモロジーなどは部分的にしか知られていなかった.講演では,ある非分岐仮定を満たす測地的距離空間のマグニチュードホモロジーを,全次数において完全に決定する結果を説明する.この結果において,マグニチュードホモロジーは,測地線を使って記述される.定理の仮定を満たす測地的距離空間は,完備連結Riemann多様体など,広いクラスの距離空間を含む.
同日14:45から幾何学コロキウム:Magnitude homology of geodesic metric spaces with an upper curvature bound (浅尾泰彦氏,東京大学)が開催されます.