北海道大学微分幾何学セミナー：非平坦複素空間形内のpseudo-parallelな構造テンソルを持つ実超曲面について（奥村 和浩 氏）

Time：16:30-17:30

Place：理学部3号館3-307室

Speaker：奥村 和浩 氏（旭川工業高等専門学校）

Title：非平坦複素空間形内のpseudo-parallelな構造テンソルを持つ実超曲面について

Abstract：非平坦複素空間形内の実超曲面は外側の空間から誘導した概接触計量構造(φ,ξ,η, g)を持つことが知られている。非平坦複素空間形内の実超曲面論は微分幾何的観点と接触幾何学的観点との交差する分野と言える。特に、構造テンソルφの振る舞いを調べることは、重要である。構造テンソルφの共変微分の形から佐々木多様体が特徴付けられることから、構造テンソルφの振る舞いは興味深い。一方、非平坦複素空間形内の実超曲面の中で、構造テンソルφが平行なものは存在しない。構造テンソルφの平行性の拡張を考えることは、1つの課題である。本講演では、構造テンソルφの平行性の拡張として、pseudo-parallelと呼ばれる概念を考える。この概念による非平坦複素空間形内の実超曲面の分類定理を紹介する。