北大数論セミナー：内在的ホッジ・テイト性を満たさない2次元ホッジ・テイト表現の存在(星 裕一郎氏)

time：16:30-17:30

Place：理学部3号館3-210

Speaker：星 裕一郎氏（京都大学 数理解析研究所）

Title：内在的ホッジ・テイト性を満たさない2次元ホッジ・テイト表現の存在

Abstract：
体の自己同型射が与えられると，それはその体の絶対ガロア群の連続外部自己同型射を自然に誘導する．このようにして生じる絶対ガロア群の連続外部自己同型射を体論的な連続外部自己同型射と呼ぶことにする．混標数局所体の絶対ガロア群の古典的な研究によって，適当な混標数局所体に対して，非体論的な連続外部自己同型射が存在することが知られている．この講演では，混標数局所体に対するこの非体論的な連続外部自己同型射の存在のより精密な理解である，(a)混標数局所体の絶対ガロア群の連続外部自己同型射であって，それが誘導するその混標数局所体の乗法群の自己同型射が最小部分混標数局所体による部分群を保たないものの存在や(b)内在的ホッジ・テイト性を満たさない2次元ホッジ・テイト表現の存在の研究についての解説を行う．(a)に関する研究は，西尾優氏との共同研究である．

Organizer：跡部 発、安田 正大