イベント
Mathematical Science Seminar: 2次元格子上の量子ウォークの極限定理(町田 拓也)
2020年2月13日 開催
Time:16:30-18:00
Place:理学部3号館3-210室
Speaker:町田 拓也(日本大学)
Title:2次元格子上の量子ウォークの極限定理
Abstract:本講演では、2次元格子上で運動する4状態量子ウォークにおいて、量子ウォーカーを各々の位置に観測するための確率分布に注目し、それに対する長時間極限定理を紹介する。先行研究であるGroverウォークの極限定理を紹介した後、Groverウォークとは異なる2種類の量子ウォークの極限定理を紹介する。
Groverウォークでは確率分布に局在化が生じ得るが、これら2種類の量子ウォークにおいては局在化は生じない。紹介する内容は、Machida et al. [1]に基づく。
[1] Machida T., Chandrashekar C. M., Konno N., Busch Th.: Limit distributions for different forms of four-state quantum walks on a two-dimensional lattice, Quantum Information and Computation, Vol.15 No.13&14, pp.1248-1258 (2015)