数理科学セミナー：半直線上の連続時間量子ウォークの相転移現象

Time： 2025年2月21日  17時00分 ～ 2025年2月21日  18時00分

Place：理学部3号館 3-413

Speaker：町田 拓也（日本大学）

Title：半直線上の連続時間量子ウォークの相転移現象

Abstract：シュレディンガー方程式の空間離散版である連続時間量子ウォークの確率振幅（波動関数）は、重み付き隣接行列（エルミート行列）によって時間発展する。量子ウォーカーをある時刻で各場所に観測するための確率分布はその時刻における確率振幅から構成される。本講演では、半直線上を確率振幅が拡散するような連続時間量子ウォークを考える。エルミート行列は２つのパラメータによって与えられ、そのパラメータの値によって量子ウォーカーの確率分布に局在化／非局在化の相転移現象が生じることを紹介する。

講演内容は、Machida [1]に基づく。

[1] Takuya Machida, Phase transition of a continuous-time quantum walk on the half line, Quantum Information Processing, Vol.23, 243 (2024).

（世話人：坂井 哲）