松下大介 准教授
研究内容
研究対象は複素数体上定義されたシンプレクティック多様体です。この定義そのものは普通のシンプレクティック多様体の定義体をただ複素数体に変えただけにすぎません。が、例えば微分可能という条件を実数体上ではなく複素数体上で考えると、解析関数という性質の良いものが出てきます。それと同じ状況がシンプレクティック幾何学にも見られ、複素シンプレクティック多様体は実シンプレクティック多様体には見られない豊富な対称性を持ちます。 この現象を追求して「正則シンプレクティック幾何学」を構成するのが私の目標です。
主要論文
- Matsushita, Daisuke (J-HOKKGSS-DM) Higher direct images of dualizing sheaves of Lagrangian fibrations. (English summary) Amer. J. Math. 127 (2005), no. 2, 243–259.
- Matsushita, Daisuke (J-KYOT-R) Equidimensionality of Lagrangian fibrations on holomorphic symplectic manifolds. (English summary) Math. Res. Lett. 7 (2000), no. 4, 389–391.
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matusita(at)math.sci.hokudai.ac.jp