体験することで気づき,身につく ~海藻学実習

生物科学科(生物学)/キャンパス外でのアクティビティ

海藻学実習は生物科学科(生物学)の3年生の希望者を対象に室蘭臨海実習所で3泊4日の日程でおこなわれます。

室蘭臨海実験所の先生たちは皆,第一線の研究者です。その先生たちから多くのヒントをもらいつつ,体全体を使って学習することで,自分たちの身近な環境について理解を深めていきます。

実習中の学生は,表情を見るととてもいきいきとしていて,海藻学実習を心から楽しんでいるのが伝わってきます。標本の観察とは違い,実際の生きた海藻を現場で見つけ出し,それらの見た目,手触りを実感し,多様な形態,生息分布,生態系を広く観察します。つまり座学にはない,五感すべてを使ったフィールド活動の心地よさを体感できるのです。

この実習での経験により,生物分野,また,違う分野に進んだとしても,広い視野でものを見て考えることができるようになり,今後の研究や社会活動にも生かされます。

北海道は豊かな自然に囲まれており,私たちの学科では特に充実した野外実習を行うことができます。これは,他の大学にはない,北大ならではの恵まれた環境です。今回紹介した実習の他にも厚岸臨海実験所での臨海実習や苫小牧研究林での研究林実習,忍路臨海実験所,北大植物園を利用した実習など,いくつもの野外実習を行っています。

目で見て感じ,生物のありのままの姿を知るこれらの野外実習は生物学を修める私たちには欠かせないものです。これからも北海道の自然とともに充実した実習を行っていきたいと考えています。

 

理学部広報誌「Sci」第3号(2018年7月発行)掲載。>理学部 広報・刊行物

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