生物科学科(高分子機能学)

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「生命の謎に挑む」。自然科学の基礎としての「物理」・物質科学の基礎としての「化学」・新しい研究が活発に進む「生物学」の知識を基に,さらに農・工・薬・医といった理学にとどまらない広いジャンルの技術を駆使して研究します。高分子機能学は「生命の仕組みを知り,生命を支える仕組みを理解し,生物の特徴をまねて世の中に役立つ研究」を実現する分野です。日進月歩で進化・変化する現代科学を研究する能力と幅広い視野を持つ人材の養成を目指し,学問分野の境界を先端的に研究していきます。また,本学科には外国人教員が多数所属しています。講義や研究ディスカッションを通して語学力を磨くことができます。

 

なにを学ぶか

本学科では,高度な機能を持つ高分子を人工的に作ることを目的に,「物理学」「化学」「生物学」「数学」を総合的に学び,「生命とは何か」という自然界の大命題にアプローチします。対象は,たんぱく質,核酸,多糖などの生体高分子から,そのネットワークである機能性高分子ゲル,さらには生きた細胞組織まで,あらゆるレベルの「生命」が範囲となっています。また,これらを解析する,X線回折,核磁気共鳴,質量分析,特殊な顕微鏡などの「生命」を調べる最先端機器の基礎知識についても学習します。

どう学ぶか

本学科では4学期クォーター制で授業を行っています。「1週間当たりの科目数が少ないので集中して学べる」「海外留学の計画を立てやすい」カリキュラムとなっています。2年次より,研究のための基礎的な学力養成を図るための講義が始まり,基礎的実験も行います。2年次後期からは午後には,それまでの学習をより発展させた多彩な実験を行い,高度な実験技法も習得します。3年次は,春期・夏期・秋期には午前中は講義,午後は実験を行い,冬期12月からは研究室に配属して未知の研究課題に取り組みます。4年次にかけて未知の問題へのアプローチの仕方,研究目標を達成する手順,方法を具体的に学びます。

どう活かすか

本学科では,機能性高分子と呼ばれる新しい特性と機能を持ったバイオ新素材や医薬などの開発,および生命分子の特性の解析を身に着けます。さらに,細胞運動の解析やたんぱく質・核酸・多糖などの生体高分子の立体構造も解析します。この解析は,生命現象の理解に不可欠であり,ポストゲノム科学として,最も華やかな研究分野の一つです。また高分子ゲルを人工筋肉に応用できる可能性や,がん治療などに役立つ糖鎖を自動合成できる可能性を学ぶことができます。卒業生の約9割が大学院に進学し,研究を深めています。

 

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学生・卒業生・教員の声

動画・高分子図鑑ー在校生の声ー(生物科学科(高分子機能学)ウェブサイト)

一人一人と面談し、手厚いサポートをしています 黒川 孝幸 教授(令和3年度 生物科学科/高分子機能学 学科長)

「理学を選んだ理由」堀口健雄理学部長&学生による座談会(2020年2月)

先輩に聞く! 自らのキャリアをデザインし、未知なる世界を探検してほしい 北海道大学人材育成本部 女性研究者支援室特任准教授 長堀 紀子さん

先輩に聞く! 研究の魅力をRPG ゲームに例えるなら… プロセスすべてが楽しいのです ラスボスは一生かかっても倒すことはできないかも 生命科学院 生命科学専攻 生命融合科学コース 石原(石田)すみれさん(博士後期課程3年)

先輩に聞く! 研究を深め,自分が変わる~海外留学~ 大学院生命科学院 生命融合科学コース 博士前期(修士)課程 2年 清水 裕貴さん

関節の病気で苦しむ患者さんに医療器具を ソフト&ウェットマター研究室 黒川 孝幸教授,日本特殊陶業株式会社 岩田 昌也さん

ペプチド高分子の働きを解明して疾患を予防 自然免疫研究室 綾部 時芳教授

この学科を選んだ理由 横井 康広さん(先端生体制御科学研究室(西村研)・大学院生命科学院 修士課程2年),大内 香予子さん(X線構造生物学研究室(姚研)・学部4年)

※肩書,所属,学年は発表当時のものです