化学科2年生は1泊2日で工場見学と大滝セミナーハウスでの研修を毎年行っています。全員参加なので例年約80名,引率の先生とTA(大学院生のアシスタント)も合わせると100人ほどとなります。この研修は化学科の仲間としての連帯感を深め,これから始まる実習・実験の日々に向けての多くのエッセンスが詰まった最初の一歩となります。
工場では高校で習った化学はこういうことだった!と気づきや理解があり,これから化学科で学ぶことがどのように実際の現場で活かされているのかを知ることができます。セミナーハウスではレクリエーションを通して先生やTAと学年を越えた関係を作ったり,これから研究をするためには何が必要か,そして研究にどのように繋げていくのかなど実践的な講義を受け,化学科の学部生としての意識を高めます。
また,この研修に参加するTAは初対面で2年生を束ねられるくらいのリーダーシップを持つ大学院生たちです。彼らも学部2年生の時に研修に参加しているので,その時の経験を活かして2年生を常にリードしていきます。化学科の先輩として彼らの疑問や質問に答えたりするなどのサポートをし,TAとして自らの経験値も高まります。
参加した全員が毎年行きたいと思うくらい楽しいと同時に,学びと経験と団結力が得られる化学科での大事な研修です。
理学部広報誌「Sci」第3号(2018年7月発行)掲載。>理学部 広報・刊行物