よくある質問

理学部そして6つある学科の魅力、学習の進め方、卒業後の進路、大学院への進学についてなど、理学部に寄せられた様々な質問にお答えします。


下のボタンをクリックすると、理学部と各学科のへの個別のQ&Aにジャンプします。

理学部数学科物理学科化学科生物科学科(生物学)生物科学科(高分子機能学)地球惑星科学科


理学部に関する質問

理学部全般について

Q1:学年・学期ごとの細かい時間割を教えてください。

A1 : 理学部の時間割はELMS授業支援システム(Moodle)上に掲載しています。(学内の全学生が閲覧可能です。)

Q2:他学部からの転部について教えて下さい。

A2 : 例年6月初旬~中旬に理学部 入試情報・資料請求ページに掲載されます。ただし、転部試験は実施されない場合もあります。

Q3:希望通りの学科に入れないことはありますか?

A3 : 総合入試入学者の移行先は、移行点等により決定しますので、希望どおりの学科に分属されない場合もあります。 過去のデータを含む学部移行に関する情報は、高等教育推進機構2階のラーニング・サポート室で確認することができます。

Q4:学科に進んでからも他学科の講義を履修できるとのことですが、具体的にどのような科目がありますか?

A4:理学部の学生便覧で各学科の開講科目を確認できます。学生便覧はELMS授業支援システム(Moodle)上に掲載しています。(学内の全学生が閲覧可能です。)
もしくは、シラバス検索で科目を検索してみてください。

※以下、学科からの個別回答

生物科学科(高分子機能学)

高分子機能学では6単位まで他学部・他学科の単位を卒業単位とすることができます。目的とする講義についてはあらかじめ履修の許可を取る必要があるものがありますので、それぞれの講義の履修条件を自身で確認し、手続きを進めてください。

※上記学科以外でも、各学科で定める上限単位数まで、他学部・他学科の科目を卒業要件単位数に含めることが可能です。詳しくは学生便覧でご確認ください。

Q5:幅広く分野横断的に学びたいです。特定の希望専攻がない場合の学部学科の選択基準を教えてください。

A5:学部・学科選択に関しては高等教育推進機構2階のラーニングサポート室で相談することができます。また、アカデミックマップは、関心がある研究分野がどの学部・学科に関連しているかを調べるのにも役立ちますので、ぜひ活用してください。
なお、北海道大学では所属学部以外の科目の履修が可能ですので、進級後も所属学部・学科等の専門分野の学修を深めながら、幅広い分野を学ぶことができます。

※以下、学科からの個別回答

生物科学科(高分子機能学)

高分子機能学では、生物・物理・化学のスタンダードな教科書を均一に学んだ後、それぞれの専門性を有する研究室に配属するカリキュラムを用意しています。詳しくは学科ホームページを確認してください。

Q6:経済学などの文系の学問も学びたいのですが、理学部に在籍しながらそのような授業を受講することは可能でしょうか?

A6:他学部で開講する科目を履修することは可能です。なお、他学部生が履修できない科目もありますので、履修登録の前にシラバス検索をご確認ください。

※以下、学科からの個別回答

生物科学科(高分子機能学)

高分子機能学では6単位まで他学部・他学科の単位を卒業単位とすることができます。目的とする講義についてはあらかじめ履修の許可を取る必要があるものがありますので、それぞれの講義の履修条件を自身で確認し、手続きを進めてください。

Q7:総合理系の倍率はどれくらいですか? 

A7:倍率については公開していませんが、前年度の学部移行に関するデータはELMSのWeb履修登録システムにある「お知らせ」で公表しています。(学内限定)

Q8:違う学部の研究室と共同で研究することはありますか?NEW

A8:※学科からの個別回答

数学科

北海道大学に限らず国内外の理工学系研究室から、課題解決のための数学的助言を求められたり、共同研究を行ったりすることがあります。

物理学科

違う学部の研究室や国内外の大学、企業と共同研究することもあります。新しい発見は、しばしば異分野間の融合領域から生まれます。

生物科学科(生物学)

現代生物学において共同研究は極めて重要です。自身の関心を探求するため、多くの研究室で共同研究が進められています。共同研究先は本学の他学部であることもあれば、国内外の他大学や他研究所であることもあります。

生物科学科(高分子機能学)

獣医学部、薬学部、医学部、農学部、工学部、附置研究所などの研究室と共同で、薬剤開発やウィルス感染防御、癌治療、人工関節開発、家畜の健康維持、新素材開発など、様々な研究を行っています。

地球惑星科学科

低温科学研究所、地球環境科学研究院、工学部などの研究室と共同研究を実施した例があります。

Q9:各学科でどのような資格が取れますか?NEW

A9:理学部で取得できる資格及び免許については、次のとおりです。(令和7年6月現在)

  • 測量士(要実務経験):数学科、物理学科、地球惑星科学科
  • 測量士補(資格):数学科、物理学科、地球惑星科学科
  • 甲種危険物取扱者(受験資格):化学科、生物科学科[高分子機能学]
  • 毒物劇物取扱責任者(資格):化学科
  • 学芸員資格:各学科共通
  • 中学校教諭一種免許状(数学)、高等学校教諭一種免許状(数学):数学科
  • 中学校教諭一種免許状(理科)、高等学校教諭一種免許状(理科):物理学科、化学科、生物科学科[生物学]・[高分子機能学]、地球惑星科学科

なお、カリキュラム変更等に伴い、取得できる資格や免許、条件等については変更が生じる場合があります。詳細については、必ず、自分の入学年度の総合教育部便覧や理学部学生便覧をご覧ください。

Q10:音に興味があります。どの学部で研究できますか?NEW

A10:学部・学科選択に関しては高等教育推進機構2階のラーニングサポート室で相談することができます。また、アカデミックマップは、関心がある研究分野がどの学部・学科に関連しているかを調べるのにも役立ちますので、ぜひ活用してください。

※以下、学科からの個別回答

数学科

音を音楽として扱うとき、ピタゴラスの時代から音階やリズムなどは数学的要素と密接に結びついてきました。これは同時代の作曲家にも引き継がれていると言えるでしょう。音を物理的に扱うとき、フーリエ解析が基礎として不可欠であり、フーリエ解析は数学科で本格的に学ぶことができます。シンセサイザーもフーリエ解析を原理としています。

物理学科

音の研究とは非常に多岐にわたり、何をどのように研究するには、さまざまなアプローチがあります。音の文化を扱うなら文学部、音楽がもたらす経済効果に関心があるなら経済学部、演奏に関する研究であれば教育学部、バッハが好きであれば理学部数学、エコーロケーションをする海棲哺乳類の研究なら水産学部、音響工学や超音波技術の応用に取り組むなら工学部応用物理または理学部物理、音を使った治療や生体内診断なら医学部などが考えられます。

Q11:数学科以外にも数学を本格的に学べる学科はありますか?NEW

A11:※学科からの個別回答

数学科

数学は自然科学から情報科学、経済学に至るまで幅広い分野で用いられており、多くの学科でその一部を専門的に学ぶ機会があります。ただし、数学そのものの構造や理論を体系的に深く学びたい場合は、やはり数学科が最も適した環境です。。

物理学科

物理学では微積分や線形代数に加えて、偏微分方程式、非ユークリッド幾何学、超関数、群論など、さまざまな高等数学も扱います。これらは物理現象を理論的に記述し、解析するうえで不可欠であり、物理を通して数学の理解を深めたい方にとっても、非常に適した学びの場となります。

生物科学科(高分子機能学)

当学科には、数理モデルや統計的手法を専門とする教員(数理生物学研究室)が在籍しており、数学を用いて複雑な生命現象に隠された法則性を見出すといった研究が行われています。また、「生物系の数理科学」や「生命情報科学演習」など、数学的アプローチを重視した講義や演習も充実しています。生物と数学の両方に関心がある方にとって、専門性を高められる環境が整っています。

地球惑星科学科

地球惑星科学科では、新たな数学の定理の発見を目的としていませんが、方程式を解くための高度な数理的技術を習得することができます。

Q12:学部選びで悩んでいます。就きたい仕事がまだない場合、自分の好奇心で選んでも大丈夫でしょうか?NEW

A12:学部・学科選択に関しては高等教育推進機構2階のラーニングサポート室で相談することができます。また、アカデミックマップは、関心がある研究分野がどの学部・学科に関連しているかを調べるのにも役立ちますので、ぜひ活用してください。

※以下、学科からの個別回答

数学科

数学は理学・工学を支える役割もあり、どの分野でも数学を活用しています。好奇心旺盛で専門分野を絞り切れないのでしたら、まず数学科に進学し、その後、ご自分が興味を惹かれた分野を選び、数学科で習得した専門的知見を活用するという選択も可能です。

Q13:なぜカラスだけがホッピングとウォーキングの両方をするのか気になります?NEW

A13:※学科からの個別回答

生物科学科(生物学)

ホッピングとウォーキングをする鳥はカラス以外にも多くいます。

Q14:大型の哺乳類に興味があり、実際に触れ合ったりその生態を学んだりしたいです。そのような研究を行っているところがありますか?NEW

A14:※学科からの個別回答

生物科学科(生物学)

実際に触れ合えるかはわかりませんが、2025年現在、生物科学科(生物学)において大型哺乳類を研究している教員はいます。生物科学科(生物学)ホームページで多様性生物学・進化学系と生態遺伝学系の情報をご覧ください。

研究・実験・レポートについて

Q1:レポート課題の量や難易度を教えてください。

A1:※学科からの個別回答

化学科

化学科のカリキュラムを参考にしてください。
2年生の第2学期から3年生の第2学期にかけては、午後の授業が実験となるため、毎週または隔週でレポート提出があります。実験内容を理解していれば、文章力にもよりますが、無理なく取り組めると思います。座学でレポート提出を毎回課す講義はありません。

生物科学科(生物学)

学期末になると多くなり、週に3つ以上のレポートが重なることがあります。努力をすれば問題なく取り組め、より深い理解を得られるはずです。レポートを実施しない講義もあります。

生物科学科(高分子機能学)

高分子機能学が開講する講義では「毎回レポート」制を取り入れており、講義1回ごとにレポート課題を出題しています。レポートが多い分、実力がつきます。なお、レポートにかける学習時間の詳細はシラバスで確認してください。高分子機能学では4学期制を採用していますので、各学期に履修する講義数は2学期制の半分です。少数の講義を集中して受講することで、学力を効率よく高めることができます。また、学生実験にもレポートがあります。1つのテーマの実験が終わるごとにレポート提出があります。

研究室見学・インターシップについて

Q1:研究室見学に行きたいのですが、アポイントメントはどのように取ればよいですか?

A1 : 当該研究室の教員にメールでお問い合わせください。メールアドレスは各学科または各研究室ウェブサイトをご覧ください。

【各学科の教員・研究室一覧ページ】

※生物科学科(高分子機能学)では、後期に1日1研究室の形で研究室見学会を開催する予定です。開催要領は決まり次第、学科ウェブサイトやELMSメールでご案内します。

Q2:研究室へのインターンシップについて、詳細を教えてください。

A2:※学科からの個別回答

化学科

8月下旬から9月上旬に理学部化学科サマーインターンシップを行います。対象者は、北海道大学理学部化学科1年生(およびその友人で北海道大学1年生)、化学・化学実験に関心があり、研究室での実習に対して真摯に積極的に取り組む意欲のある方、または各研究室のルールを遵守できる方です。「研究室見学のみ」のコースと「研究室見学+体験実験」のコースの2種類を準備しています。期間は、研究室見学のみの場合は1日、研究室見学+体験実験の場合は2日間です。質問のある方は、化学部門支援室(chemjimu@sci.hokudai.ac.jp)までご連絡ください。

生物科学科(生物学)

研究室へのインターンシップの制度はありません。各研究室の教員に、研究体験などができるかを確認してください。教員の連絡先は生物学HPの教員紹介ページに掲載しています。

生物科学科(高分子機能学)

高分子機能学に所属する2、3年生を対象とした「ラボ体験」プログラムを用意しています。ラボ体験では、希望する研究室に一定期間滞在し、研究やゼミなどの研究室活動を体験します。滞在期間や体験内容は、受け入れ担当教員と相談して決めます。将来研究者を目指し博士課程への進学に興味がある学生達に、早期に研究活動を体験して、高い意識を持って学部時代を過ごしてもらうことを狙いとしています。

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理学部・専門分野について

Q1:北海道大学理学部(もしくは学科別)の、他大学とは違う強みや特徴を教えてください。

A1:※学科からの個別回答

数学科

多くの大学の数学科では、代数学・幾何学・解析学の三本柱が標準的です。しかし北大数学には、他大学にない「数理科学」が存在します。そこでは、日常の現象や応用技術のための基礎づけを「数学的に厳密に」研究しています。数学は好きだけれど、世の中でどんな風に役に立っているのかに興味がある、という方にお勧めです。

物理学科

素粒子、原子核、宇宙、観測天文、物性といった多様な分野があるため、各々の興味に合わせた研究を行える点が特徴的です。各研究室で行っている研究トピックについては、物理学科ホームページ(https://phys2.sci.hokudai.ac.jp/)をご参照ください。

化学科

有機化学、無機化学、物理化学から生物化学まで、化学に関して幅広く学べます。また、コンピュータを用いた理論計算によって化学反応を理解・予測する研究室が複数あるのが他大学にはない特徴です。

Q2:有機化合物に興味があり、また製薬会社への就職にも興味があります。向いている学科を教えて下さい。

A2:※学科からの個別回答

化学科

有機化学系、生物科学系の研究室から、多数の卒業生が製薬会社に就職しています。また、量子化学・理論化学系の研究室も有機化合物の反応に関する研究を行っています。

生物科学科(高分子機能学)

有機化学を専門とする研究室があり、自身で作製した化合物を、生命現象の解明や薬剤として応用するための研究を行っています。また、有機化学に関する講義や演習も多く開講しており、有機合成を行う実習もあります。生命科学の研究には、様々な知識が必要です。そのため、高分子機能学では、生物系の講義・実習に加え、有機化学や物理化学、生命情報科学の講義・実習も豊富に開講しています。また、多くの卒業生が製薬会社へ就職しています。

Q3:理学部での学びは社会で役に立ちますか?

A3 : 人類が理解した自然の真理は、今すぐ役立つかどうかは別にしても、必ず実社会で役に立つ日が来るはずです。今話題の量子コンピュータも、基礎となる量子力学の誕生から100年以上が経過しています。もちろん、応用の可能性を考えて研究するのも楽しいものです。理学部で学び、研究をする中で新たな発見があると、それまでの知識体系に新たな一段を積み上げることとなります。それが人類の共通財産となり、社会への貢献となります。

Q4:興味のある分野を見つけられず、卒業までひとつの専門分野と関わっていく自信がないです。

A4 : 今から将来を意識していて素晴らしいです。総合入試で入学した1年生は学部・学科をこれから選ぶので、専門分野の見つけ方に悩むことは、実は誰もが通る道です。自分の興味ある分野を見つけるのに決まった方法はありません。しかし、講義をただ聞いているだけでは興味あることを見つけることはできません。例えば、日々の学びや経験から気付いたことや不思議に思ったことをいくつか選び、それらについて、文献やウェブなどを利用して、自分から理解を深めてみましょう。最初の印象とは違った世界が見えてくるかもしれません。色々な機会を見つけて、教員や学生同士の意見を聞いてみると参考になるでしょう。理学部では、今後もサイエンスグローブなどの企画で意見交換の機会を提供していく予定です。積極的に活用してください。

※以下、学科からの個別回答

化学科

実験、実習で行っている操作や観察が楽しいと感じたら、その感性を信じて専門分野を選んでみるのもよいと思います。化学科では豊富な実験、実習を受講してもらいます。実際に自分の手を動かすことで興味が出てくることも多くあるので、検討してみてください。行っている研究は、エネルギー、環境、医療、製薬、食料生産など、幅広い社会の根幹に関わる分野に関連するので、ぜひ、楽しく悩んでみて下さい。化学科の先輩である日本人初の宇宙飛行士、毛利衛さんも、学部生のときには何を専門にするかは決めていなかった、とお話ししていました。知識を得ながら一生懸命努力することで、見えてくるものは必ずあります。

生物科学科(生物学)

同じように悩んでいる学生は多いと思います。まだ見つからないのなら、広く興味を持って、多くを学ぶ努力を続けてください。勉強が嫌いでないのなら、どの学部・学科に進んでも面白いことがあるはずなので、興味を持って取り組めることがあると思います。深く学んで面白さに気がつくこともよくあることです。無理にはじめから狭い分野に目標を決めることはありません。

Q8:生命の謎を解明するために具体的にはどのようなことをしていますか?研究を続けることで、生命は化学的に解明できるのでしょうか。

A8:※学科からの個別回答

生物科学科(生物学)

各研究室で日々取り組まれている研究テーマは、全て何らかの形で「生命の謎を解明する」ことにつながります。様々な観点から「生命の謎を解明」しようとしているのが生物科学科(生物学)の特徴です。また、二つ目の質問は、「化学的」が「科学的」の誤変換でないことを前提としてお答えします。複雑で抽象的な事象や概念を基本的な要素から説明しようとする立場や考え方を、還元主義と呼びます。還元主義的な研究手法は、特定の現象の解明については非常に強い力を発揮します。しかし一方で、生命現象の解明には、還元主義的な手法が必ずしも万能ではないことが広く認識されています。生命体を構成しているのはアミノ酸・核酸・脂質といった化学物質であり、生命現象はそれらの分子間の化学反応に過ぎず、したがって「生命は化学的に解明」できるかもしれません。しかし、例えば生命現象のひとつであるヒトの脳の高次機能について考えてみると、このレベルの現象をすべて化学反応で説明するのは難しいことがわかると思います。

生物科学科(高分子機能学)

学科の教育目標に沿った多様な生命科学分野の教員が在籍しており、それぞれが興味を持つ多様な「生命の謎」の解明に取り組んでいます。例えば、タンパク質個々が働く仕組みや、細胞が分裂する仕組み、ウィルスが細胞に感染する仕組み、細胞集団が組織を作る仕組み、癌細胞が転移する仕組み、ある種の病気が発症する仕組み、さらには、生命の仕組みを真似た材料開発など、「生命を知る・生命を支える・生命を模倣する」実験研究を行なっています。「生命を化学的に解明する」という表現は幅が広いので、回答が難しい質問ですが、研究を続けることで、「生命の謎」の一端を明らかにすることは可能です。「生命を化学的に解明する」とは具体的にどういうことなのか、これ自体がノーベル賞級の大きな研究テーマにもつながると思います。あなた自身がこの謎に取り組んでみてはどうでしょうか?

Q9:工学部との違いや、他学部との連携などにはどのようなものがありますか?

A9 : ※学科からの個別回答

物理学科

工学部の応用物理工学コースや地球惑星科学科の宇宙・惑星グループとは、合同のセミナーや共同研究等で連携しています。

化学科

理学部化学科と工学部応用化学科で学ぶ内容はほとんど同じです。大きく違う点は、化学科では量子化学を体系的に、応用化学科では化学工学を学ぶことでしょうか。何か新しい現象を見つけたときに「何故だろう」と考えるか(化学科)、「何に使えるか」と考えるか(応用化学科)の方向性の違いはあります。ただし、研究をする上で一方だけ考えればよいということはありません。実際、化学科と応用化学科は大学院では総合化学院という同じ組織に進学することになります。

生物科学科(生物学)

工学部にも理学部と同様に遺伝子解析を行なっている研究室があります。工学部では、遺伝情報の解析を人間生活に役立つように応用していくことを目指しています。野生動物の遺伝解析の共同研究や、互いの学部が所有していない解析機械の使用などで他学部と協力することがあります 。

生物科学科(高分子機能学)

高分子機能学では、生命科学の基礎研究を重視しながら、将来的に医療や材料、環境分野などで役立たせることを目指した研究が多く行われています。工学部では、比較的早期に社会で役立つ研究が多く行われているのと比べると、高分子機能学では、より基礎に近いことを研究しています。理学部と工学部に対して持つ一般的なイメージのちょうど中間に位置するのが高分子機能学です。
研究室レベルでは、薬学部、医学部、農学部、工学部、附置研究所などの研究室と共同で、薬剤開発、ウイルス感染機構、癌治療、人工関節、蛋白質工学、家畜の健康維持、新素材開発など、実に様々な研究を活発に行なっています 。

Q11:数理生物学に興味があります。それが学べるのは数学科なのか、生物科学科(生物学)なのか、生物科学科(高分子機能学)なのか、教えてください。

A11:※学科からの個別回答

数学科

もし興味の軸が生物学にあるならば、生物科学科(高分子機能学)の数理生物学研究室を目指し、数学の専門的内容は必要に応じて数学科科目を他学科履修するのも1つの方法です。数学科でも幅広い分野における数理モデリングとその解析や数値シミュレーション方法について学ぶことができます。

生物科学科(生物学)

残念ながら、生物科学科(生物学)には、数理生物学を専門にしている教員はいません。

生物科学科(高分子機能学)

高分子機能学には、ズバリ「数理生物学研究室」があり、数学を用いて、生命現象の原理を理解し応用する研究が行われています。研究室のホームページをご参照ください。またメールで研究室見学を申し込むこともできます。

Q12:宇宙について学びたいのですが、物理学科に進んで宇宙物理学を学ぶか、地球惑星科学科に進むか迷っています。この2つの学科の違いを教えてください。

A12:2年次、 3年次の専門授業に関しては、物理学科生でも地球惑星学科生でも、両学科の宇宙関係の授業を履修することは可能です (ただし、必修授業がある場合には履修できない科目もあります)。4年次に所属する研究室に関しては、物理学科には宇宙の進化や銀河などを研究する研究室があり、地球惑星科学科には惑星を研究する研究室があります。

※以下、学科からの個別回答

物理学科

物理学科では銀河の形成や進化、星間物質と星生成などについてシミュレーションを用いた理論的研究や、電波望遠鏡や光学望遠鏡を利用した観測的研究、また、宇宙論や星の内部の原子核理論等の研究をしています。2、3年次は、物理学の様々な分野に共通する物理学全般にわたって勉強します。

地球惑星科学科

地球惑星科学科では主に太陽系内の天体の研究をしています。附属天文台のピリカ望遠鏡やJAXAの惑星探査ミッションで自ら開発・搭載したカメラを用いた観測的研究、惑星形成や進化を含む惑星内部や大気の理論的研究、探査機はやぶさで得た小惑星の試料解析、実験的な宇宙化学研究などを行なっています。さらに宇宙利用という点では、衛星データによる宇宙測地学や、超小型衛星や搭載観測機器の開発とそれを用いた地球の大気現象や環境の研究などを行なっています。

Q13:食品加工に興味があります。理学部で研究できる所はありますか?NEW

A13: ※学科からの個別回答

生物科学科(生物学)

2025年現在、生物科学科(生物学)においてそのような研究をしている研究室はありません。

Q14:極域に生息する微生物に興味があります。近いことが学べる研究室はありますか?具体的に教えてください。NEW

A14: ※学科からの個別回答

生物科学科(生物学)

2025年現在、生物科学科(生物学)には、極域に限定された研究ではありませんが「host-associated microbes(宿主関連微生物)」をテーマに研究している教員がいます。生物科学科(生物学)ホームページで形態機能学系と環境分子生物学系の情報をご覧ください。

生物科学科(高分子機能学)

光生物学研究室では、光に反応する蛋白質の分子機構や生理的な役割を研究しており、南極やアルカリ湖などに生息するバクテリアやそれが持つタンパク質も扱っています。また、蛋白質科学研究室では、低温環境に生息する生物が、自身が凍らないために作り出している「不凍蛋白質」の分子機構を研究しています。

Q15:脳の研究は、医学部でしかできませんか?NEW

A15 :学部・学科選択に関しては高等教育推進機構2階のラーニングサポート室で相談することができます。また、アカデミックマップは、関心がある研究分野がどの学部・学科に関連しているかを調べるのにも役立ちますので、ぜひ活用してください。

※以下、学科からの個別回答

生物科学科(高分子機能学)

本学科に脳そのものを直接扱う研究室はありませんが、細胞分子機能科学研究室では、アルツハイマー病などの神経変性疾患のメカニズムや予防法について、分子レベルでの研究を行っています。神経科学に関心のある方にとっても学びが得られる内容です。

Q16:学科や研究室について、サイエンスグローブ以外でも知る機会はありますか?NEW

A16: ※学科からの個別回答

数学科

ホームページをまずご覧ください。その専門分野に興味をもっているのなら、連絡先も掲載されていますので電子メールで直接教員に連絡ください。いつでも歓迎します。

地球惑星科学科

9月に学科紹介があるので、興味のある研究室があれば、是非この機会に直接訪問してみてください。事前に各教員にメールなどでアポイントをお願いするとスムーズです。

Q17:⽣物系の研究について、化学科と⽣物科学科では具体的にどのような違いがありますか?説明を聞いた限りでは、化学科の方は物理も融合した印象を受けましたが。NEW

A17: ※学科からの個別回答

化学科

化学科では、生物関連の研究も行われており、医学系の研究室(2つ;遺伝子病制御研究所:免疫学、発生生理学研究)、基幹研究室(2つ;ガン抑制遺伝子、胃プロトンポンプ研究)などがあります。これらは生物現象を「個体」ではなく「分子」のレベルから理解しよとするアプローチが特徴です。なお、化学科には生物系以外の研究室も多くあり、どの分野に進むとしても、物理的な知識を活かした必修科目の履修が求められます。基礎をしっかり学びながら、自分の関心に沿って専門性を深めていくことができます。

生物科学科(生物学)

化学科には、分子生物学や細胞生物学を基盤とした研究室が多くあります。一方、生物科学科(生物学)ではそれに加えて多様性生物学や環境生物学といった分野までをカバーしています。詳細は各学科ホームページをご覧ください。

生物科学科(高分子機能学)

研究室レベルでは、学科が異なっていても、研究対象や得意とする技術が重なる場合があります。当学科にも多くの研究室があり以下のように分類することができます。
●タンパク質・DNA・脂質などの分子を研究対象とする研究室
●細胞や細胞集団を研究対象とする研究室
●有機合成も駆使して抗体医薬開発やバイオマーカー探索を行う研究室
●生体に近い性質を持つゲルを用いて新しい材料開発を行う研究室。
このように、分子から材料まで多様なスケールで生命現象や応用研究に取り組んでいます。詳細は生物科学科(高分子機能学)ホームページをご覧ください。

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1年生の講義について

Q1:どの学科でも数学ができないといけないのでしょうか?

A1 : もちろん程度の問題はありますが、「できる」「できない」よりも理解しようとする努力の方が重要です。

※以下、学科からの個別回答

数学科

数学を無視できる科学は存在しません。数学と根気良く付き合い続ければ、どの学科に進んでも数学が君の研究を後押しするはずです。また、数学的な考え方が身に付けば、ものの見方が変わり、人生を豊かにしてくれることでしょう。

物理学科

計算をする上である程度必要になります。分野によっては、より深い理解が必要になります。

化学科

専門科目それぞれにおいて必要な数学はしっかり復習します。また、基礎的な数学の知識で十分対応可能な研究分野もあります。

生物学専修

数学的能力がそれほど要求されない分野が多いですが、研究で数学を生かすこともできます。

留学について

Q1:交換留学や大学院留学に興味があります。留学の適切なタイミングや期間があれば教えてほしいです。

A1:※学科からの個別回答

数学科

留学して数学を勉強しようと思うなら、まず母語で数学の基礎力を磨いてからの方が良いでしょう。そのような意味で、留学するなら学部を卒業した後を勧めます。

化学科

化学科の学部生が進学する大学院である総合化学院には、2ヶ月程度の短期留学をサポートするプログラムがあります。修士課程の1年生、もしくは博士課程の1、2年生の間に留学される方が多いです。

生物科学科(生物学)

必修の講義・実習がある2年生、3年生は避けた方が良いと思います。

生物科学科(高分子機能学)

3年生の第2学期から4年生の第1学期の間に、卒業時期を遅らせることなく6カ月以内の交換留学が利用できるようにカリキュラム編成されています。その利用には3年生第2学期の研究室配属までに卒業要件を満たせるように、計画的に講義を履修し、配属先の指導教員の事前了解を得る必要があります。大学院在籍中においても、講義の履修状況が良好で、かつ、指導教員の了解が得られれば、留学は可能ですが、学部・大学院のいずれにおいても、早めに指導教員に相談して、準備を進めることをお勧めします。

Q2:海外に留学する学生はどの程度いますか?

A2:※学科からの個別回答

生物科学科(生物学)

留学生数は年によって変動はありますが、語学留学も含めると毎年1学年に1名程度という印象です。

生物科学科(高分子機能学)

理学部学生便覧に、留学(主として交換留学)の説明をしています。留学期間や留学の時期によって、1年間休学して留学する場合や、一定の条件(単位取得状況等)が整えば、留年せずに卒業できる仕組みもあります。例えば、4学期制の高分子機能学の場合、「留年せずに留学できる推奨期間」として3年冬タームから6ヶ月を設けています。海外への留学生数は、学部生が1名、大学院生が2〜3名程度です。

大学院について

Q1:大学院に進学する人の割合が多いというのは、理学部特有のことなのでしょうか?

A1 : 現代社会は高度な理系知識を必要としており、大学院に進学する割合が多いのは、理系学部の特徴だと思われます。理学部では卒業生の約85%が大学院に進学しています(主な進学先 : 北大大学院理学院、生命科学院、総合化学院)。北大工学部では80%以上が、農学部では約70%が大学院に進学しているそうです(ホームページからの情報による)。

Q2:理学部を卒業後、⼯学系の⼤学院に進学することは可能でしょうか?NEW

A2 : 理学部の多くの学生は、北大大学院の理学院、生命科学院、総合化学院に進学しますが、他の大学院や、国内外の他大学に進学する学生もいます。分野の枠を越えて学べることは、北大大学院の大きな魅力の一つです。

※以下、学科からの個別回答

数学科

工学系の先端研究では高度な数学の知識が求められています。数学科で学んだ専門的知識を工学の分野で活用している人もいます。数学を学び始めれば、その面白さに深く魅了されると思いますが、その学びは幅広い分野の大学院に進む道を開きます。

Q3:ほとんどの人が大学院に進むようですが、進学しない人の特徴を教えてください。また、大手企業に就職したい場合、職種(理系でも文系でもない職業)に関係なく大学院に進学した方がいいでしょうか?NEW

A3:※学科からの個別回答

数学科

大学院に進学しない人の中には、早く社会に出たいという人もいます。ただ「進学が有利か不利か」ではなく、大学院で習得した専門的知識・技能を活かせるのか、どのような企業や職種と結びつくのかをを調べてみることが、自分らしい選択につながるかもしれません。

物理学科

グローバルに活躍する場面では、博士号を持っていることが一種の信頼の証と見なされることがあり、海外のエグゼクティブとのやりとりにおいても、説得力や発言力の強化につながることがあります。

生物科学科(生物学)

生物科学科(生物学)では、当初は学部卒業後に就職を考えていても、研究の面白さに目覚め、大学院に進学する学生が多く見られます。企業が求める人材像は一様ではありませんが、大学院での経験は、専門性の深化にとどまらず、広い視野や論理的思考力を養う上でも大きな意義があります。

生物科学科(高分子機能学)

研究や開発に携わりたい場合は、大学院への進学は希望の進路につながりやすくなります。そこで培われる論理的な思考力や、効率的な仕事の進め方は、分野を超えて社会で活躍するための基礎となります。

地球惑星科学科

進学するか就職するかで、学生の資質に大きな違いがあるわけではありません。大手企業への就職に大学院進学が有利かどうかは企業によって異なりますが、大学院で高度な知識を身につけることで、進路の選択肢が広がる可能性は高まります。

Q4:博士課程修了後の進路の「ポスドク」というのは何ですか?

A4 : 「ポスドク」はポストドクターの略で、博士の学位を取得した後、日本国内はもちろん世界中の大学や研究所や企業などで、主に期限のついた研究プロジェクトに従事する研究者のことです。近年では、数年間ポスドクを経験した後、大学や研究所や企業に就職するケースが多いようです。北大では、学部生・大学院修士課程の就職活動の支援は「キャリアセンター」が担当しますが、大学院博士課程の学生やポスドクは、「先端人材育成センター」が担当します。先端人材育成センターの「上級人材育成ステーション」では、キャリア人材育成のための大学院共通授業科目の提供や企業人脈構築など、博士号を取得した若手研究者がアカデミアのみならず民間企業での研究にも広く目を向け、社会でその実力をいかんなく発揮するためのサポートを数多く提供しています。そのため最近ではポスドクを経ずに博士号取得と同時に多様な民間企業に就職される方も多くなっています。

就職について

Q1:就職支援として、どのような取り組みを行なっていますか?

A1 : 学科毎に就職担当教員がおり、進路に関する相談に対応しています。
また、就職に関する情報については学生専用の学習管理システムで情報提供しています。

秋には理学部や関連大学院を卒業した社会人を迎えての「キャリアカフェ(業界説明会)」を開催予定です。決定次第、理学部HPイベント案内に掲載します。

Q2:大学院に進学しない学生の就職先を教えてください。

A2 : 理学部ホームページや各学科のホームページに卒業後の進路についての情報が公開されていますので、参考にしてください。

Q3:大学卒業後、大学院進学をせずにすぐ国家公務員として働きたいと考えています。理学部の卒業生にそのような進路の方はいますか?また、そのような進路をとるのは難しいでしょうか?

A3 : 学部卒業すぐに国家公務員として働いている先輩もいますが、国家公務員として携わりたい仕事によっては、大学院を卒業してからの方が有利な場合が多いようです。いずれにしても国家公務員試験に合格する必要があるので、国家公務員の採用スケジュール等を早めに理解して、卒業論文作成と公務員試験の勉強をうまく両立する必要があります。

Q4:就職先で「その他」というのがありましたが、具体的に知りたいです。

A4:※学科からの個別回答

生物科学科(生物学)

ユニークな例として、仏壇職人や書道家になった例があります。

生物科学科(高分子機能学)

具体的な就職先は、銀行、証券会社、商社、シンクタンク、IT系、旅行業、公的研究機関などです。

Q5:教員免許を取得する学生は理学部全体ではどの程度の割合ですか?

A5:年によっても学科によっても異なりますが1〜3割程度の学生が教員免許を取得しています。理学部で学びながら教員免許の取得は可能です。実際に教員になる方もいれば、大学院に進学したり、別の仕事に就いたりする方もいます。

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数学科に関する質問

数学科ホームページ

Q1:卒論がないというのは本当でしょうか?

A1: 数学科では卒論はありません。ただし、卒業研究という科目を履修します。

Q2:教職の単位を取っている学生は例年どのくらいいますか?

A2 : 卒業生の3割程度が教員免許を手にしています。参考までに令和元年度は中学校教諭一種免許状(数学)を9名、高等学校教諭一種免許状(数学)を16名が取得しました。

Q3:数学科で学ぶ上で、1年生のうちに学んでおいてほしいこと、学ぶと良いことがあれば教えてほしいです。NEW

A3:授業で扱う微分積分学と線形代数学はどちらも数学の基礎として非常に重要です。加えて、自ら本格的な数学書に挑戦し、じっくりと一行一行読み進める体験は、思考力を深める貴重な学びになります。数学科ホームページに推薦図書を掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。

Q4:数学科での力学は何をやるのでしょうか?NEW

A4:数学科で「力学」という科目は開講していませんが、力学をはじめとする物理学から大きな影響を受けて深化した数学を学ぶことができます。古典力学については、微分方程式論や幾何学の背景としても重要なので、数学科でも学ぶ機会があるかもしれません。さらに、数学に「力学系」とよばれる分野があります。物理学の(古典)力学を発祥としますが、これにとどまらない広大な研究分野です。数学科では4年次に学ぶことができます(数理科学B)。また、統計力学などを研究のキーワードとしている教員もいるので、数学科ホームページをご覧ください。

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物理学科に関する質問

物理学科ホームページ

Q1:工学部の応用物理との違いを詳しく教えてください。また、将来的に応用物理の方が就職に有利になることはありますか?NEW

A1:理学部物理学科は、自然の原理を深く探究することに重点が置かれ、論理的思考力や本質を見抜く力が養われます。それは応用にも強い土台となり、将来の選択肢がより広がります。こうした力は、分野を問わず応用可能であり、応用力の高い分野へ進路を広げます。
⼯学部応⽤物理とはカリキュラムも異なります。以下に理学部物理学科のディプロマ・ポリシーとカリキュラム・ポリシーを示しますので、工学部応用物理と比較してみてください。

【ディプロマ・ポリシー 】(卒業認定をするために、学生にどんな力を身につけてほしいか」を示した方針)
自然界のすべてのものが従う普遍的な法則や原理を追及する物理学を学ぶことは, 未知の現象を根本的に分析・理解する素養を身に着けることにつながります。 理学部物理学科の教育スタッフは「創造的研究活動と教育実践の融合」という理念のもと, 質の高い教育・研究活動を行い,つぎのような人材の育成を目指しています。

  1. 物理学的知識と思考法:
    今日の科学技術の発展に大きな貢献をしてきた現代物理学,およびその基盤をなす基 礎的知識を体系的に理解している。
  2. 問題解決能力:
    習得した物理学的知識に基づき,物理的思考法を用いた問題解決能力を具えている。
  3. 科学的論理の表現力:
    わかりやすい論理的説明能力やプレゼンテーション能力を有する。

【カリキュラム・ポリシー 】(上記「ディプロマ・ポリシー」を達成するために、どんな授業をどんな順番で学べるようにしているかを決めた計画)
物理学科ウェブサイト>カリキュラム・ポリシー

就職については以下も参考にご覧ください。
零子の部屋(北大物理コラム) – 第一話「就職無理学部ってホント?」の巻
進路・就職 – 北海道大学 理学部 物理学科

Q2:過去に先輩たちはどんな卒業研究をしていましたか?

A2 : 素粒子・原子核・宇宙・物性の分野で、コンピューターを使った計算や物質の特性を測定する実験等を行なっています。なお、卒業研究の発表会は英語で実施しています。過去数年分の具体的な卒業研究のテーマについては、物理学科HP「過去の卒業研究タイトル」で公開しています。

Q3:宇宙について興味があります。物理学科ではどのような研究がなされていますか?

A3 : 下記の研究室で宇宙に関することを研究しています。ぜひ、個々の研究室に聞いてみてください。

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化学科に関する質問

化学科ホームページ

Q1:理学部化学科と工学部応用化学科の違いを教えてください。NEW

A1:理学部化学科と工学部の応用化学分野(正式には「工学部応用理工系学科応用化学コース)では基礎となる化学の学びに共通点が多くありますが、アプローチや重点の置き方に違いがあります。化学科では量子化学など理論的な枠組みを体系的に学ぶのに対し、応用化学コースでは化学工学など工業的な応用を学ぶことでしょうか。何か新しい現象を見つけたときに「何故だろう」と考えるか(化学科)、「何に使えるか」と考えるか(応用化学コース)の方向性の違いはあります。ただし、研究深めるうえではその両方の視点が不可欠です。実際、両学科の多くの学生が、大学院では同じ総合化学院に進学し、それぞれの強みを生かしながら研究を進めています。

Q2:理学部化学科でも薬品関係の研究をされていると聞きました。薬学部との違いは何ですか?

A2 : まず、薬学部は、薬剤師を目指す6年制の「薬学科」と、薬剤師の国家試験を受験できない4年制の「薬科学科」に分かれていることを知っておいて下さい。6年制の「薬学科」は、病院実習や国家試験対策を含む薬剤師になるためのカリキュラムとなっています。研究者を目指すなら、大学院進学が前提となるので、4年制の「薬科学科」を選ぶのが普通です。このため、理学部化学科と研究面での比較対象となるのは、「薬科学科」となります。研究室単位で比較するなら、有機化学分野と生化学分野で、互いに近い研究を行っている教員がいます。研究目的や手法が研究室により異なり、研究理念も異なるので、研究の質やレベルを単純に比較することはできません。例えば、薬学部を卒業して総合化学院の修士課程に進学する、あるいはその逆のケースがありますが、これは専門性で選んだ結果といえます。製薬企業の研究職に就きたい場合、薬学部4年制の「薬科学科」からも、理学部化学科からも同等にチャンスがあります。どちらにしても、修士課程に進学することは必須です。

Q3:1年生の間に特に頑張っておくべきことがあれば教えてください。

A3 : 基礎となる化学Ⅰ、化学Ⅱをしっかりと理解できるように予習復習を心がけてください。また、研究室配属後は英語の論文を読み、最先端の化学を理解する必要があるので、英語に親しんでおくこともよいでしょう。

Q4:学科の中で専門を決めるのはいつですか?

A4 : 3年次の後期12月以降に配属研究室が決まります。

Q5:単位が取得できる長期留学のシステムはありますか?

A5 : 留学先大学との単位互換制度に基づき正式な単位取得とすることは可能です。加えて、進学に必要な単位は3年前期までで取得可能ですので、早期に単位をそろえて3年生後期に留学した先輩もいます。

Q6:大学院に進学するか、就職するかはどの時期に決めるのですか?

A6:大学院入試の締め切りの前には決める必要があります。総合化学院(理学部化学科の学生のほとんどが進学する、工学部応用化学科と合同の大学院)の入試は8月と3月の2回あり、入学願書締め切りはそれぞれ6月末前後、1月です。それを目途に進学を決めることになります。また、就職後に大学院にもどって学び直すことも可能です。

Q7:化学科から化粧品会社に就職することは可能でしょうか?

A7:化粧品に関わる研究にたずさわる力をつける、という意味では化学科の教育カリキュラムが非常に有効です。化粧品開発には、化粧品に含まれる成分を理解し、分子を合成する有機化学的知識、効能を評価する生物化学的知識、物性を評価する物理化学的知識などが総合的に必要とされます。化学科では、これらすべてを高いレベルで学ぶことができます。

Q8:化学科に進学するにあたり、物理も大事だと聞きましたが、他にも力を入れておいた方がいい講義があれば教えてください。NEW

A8:研究に関する情報の収集や成果発表の多くが英語で行われます。特に論文の読解や国際学会での発表、研究者同士の議論などでは、英語力が大きな助けになります。英語(英会話を含む)の力をつけておくと良いでしょう。

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生物科学科・生物学専修に関する質問

生物科学科(生物学)ホームページ

Q1:高校の授業で生物を選択していませんでした。大学の授業でその穴を埋めることは可能ですか?

A1 : 可能です。生物学Iと生物学IIの講義が高校生物の発展にあたりますので、ここで基礎から学ぶことができます。

Q2:高分子機能学専修との違いがよくわかりません。

A2 : 生物学専修では、分子レベルだけでなくそれよりもさらに高次の細胞・組織・個体・群集レベルでの生命現象や、生物の歴史(進化・系統・生物地理)に着目した研究を行っています。このため、学部教育のカリキュラムは、生物を形作っている素材(物質)を扱う物理化学的な内容よりは、形態学・生理学・行動学・生態学・系統学・分類学といった分野をより広く学べるようにデザインされています。そのほとんどが選択科目なので、興味のある科目を多くとることができ、また、他学科、他学部の科目をとることもできます。詳しくは学科のホームページ科目・講義の紹介をご覧ください。

Q4:生物について学びたいと考えています。農学部にも興味があり、名称のみで判断すると理学部生物学科と似たようなことを研究していると感じました。どのような違いがあるのでしょうか?

A4 : どちらも生物学をベースに研究をしています。理学部では、生物学辞典に記述されるような生物学自体の発見などを重視することができます。農学部では、そのような生物学の進展を人間生活に役立つことへ応用していくことを目指していると思います。

Q5:農学部の応用生命科学科や、水産学部の生物系学科との違いはなんですか?

A5 : 生物学専修では、生物学的興味からの研究が多いです。しかし、応用への発展が期待できる研究も行っています。農学部や水産学部では、農学や水産学への貢献が目的としてあるので、生物学の基礎ももちろん学びますが、有用生物や有害生物を研究対象として、応用につなげるための研究が多いと思います。

Q6:フィールドワークは具体的にはどこに行くのでしょうか?

A6 : 臨海実習は、室蘭臨海実験所、厚岸臨海実験所で行います。研究林実習は、苫小牧演習林で行います。また、札幌近郊のフィールドでの実習もあります。いずれも選択科目で、交通費等の費用は自費となります。

Q7:将来、研究者になる人に必要な素質はなんですか?NEW

A7:研究は、未知を明らかにするために試行錯誤を重ねる過程です。計画の立案、実験の実施、データの分析、結論の報告・公表を行う過程です。この過程では思い通りに進まないことも多いのですが、その過程を前向きに楽しめることは、研究を続けるうえで大きな力になります。

Q8:研究室で飼育されている生物を具体的に教えてください。NEW

A8:生物科学科(生物学)ホームページの生き物紹介(以下のURL)をご覧ください。ただし、ここにはかつては飼育していたが教員の退職や転出で現在は飼育していない生物も掲載されていますのでご注意ください。
https://www2.sci.hokudai.ac.jp/dept/bio/organism

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生物科学科・高分子機能学専修に関する質問

生物科学科(高分子機能学)ホームページ

Q1:生物学専修との違いがよくわかりません。

A1 : 生命科学というより広い意味では同じ生物科学系の分野となりますが、高分子機能学では「分子レベルから生命を解き明かす」視点であるため、物理学・化学・数学の分野との境界領域として「生命科学」を取り扱うことを意識しています。従って、教育基盤として生物系のための「物理学・化学・生物学」を系統的に学ぶカリキュラムを提供します。特に生物学分野は「分子生物学」と「細胞生物学」を集中的に学ぶように設計されています。これらを総合的に学ぶことによって、生命を知り、生命を支え、生命の機能を模倣する科学・技術を発展させる研究能力・総合力が養成され、基礎科学から将来の持続可能な社会実現への意識も高めることができます。

高分子機能学の教育の特徴 : https://life.sci.hokudai.ac.jp/mf/features-of-our-education
詳しくは学科のホームページ : https://life.sci.hokudai.ac.jp/mf
特にYouTubeページ : https://www.youtube.com/channel/UCi7loiI_78iVjpfeQkh1rRA
をご覧ください。

Q2:化学科の生命化学系の研究室との違いはなんですか?

A2 : 高分子機能学専修は、物理・化学・生物の基礎を体系的に学ぶカリキュラムを準備しており、多様な視点から「生命科学」を体系的に取り扱う研究室の集合体となっています。生命科学は高校で学ぶ学問体系(物理・化学・生物)の境界・融合領域です。(Q1-A1の回答も参考にしてください。)

Q3:農学部の応用生命科学科や、水産学部の生物系学科との違いはなんですか?

A3 : 農学や水産学は、農業・水産業など生物資源の生産という、実用性や技術を重んじる「実学」という分野です。理学は自然科学全般の「基礎科学」を基盤とした学部で、新たなサイエンスをも創出することがあります。生物科学科に2つの履修コースがあるのは、21世紀になっても、生物系の学問が、拡張している科学のフロンティアであることの現れです。ここからいずれ実学分野へ応用されていくこともあるでしょう。

Q4:大学院に進学するか、就職するかはどの時期に決めるのですか?

A4:高分子機能学では約9割が大学院に進学します。主な進学先の大学院は、生命科学院です。出願時期は夏期(7月)、秋期(9月)、冬期(12月)の3回が予定されていますが、定員の充足状況によっては、秋期と冬期を実施しない場合がありますので、夏期での受験をお勧めします。学部卒で就職する場合、就職活動は3年次3月頃から本格化しますので、遅くとも3年次の冬には方針を決めます。また、3年次の夏や秋・冬にインターンシップを開催する企業もあります。なお、高分子機能学での研究室配属は3年次の2学期10月からです。進学・就職はいろいろ情報を集めアドバイスを聞いて、最終的には自分で決断してください。研究室の先輩やOBOGの体験談を聞くこともできます。キャリアセンターでも進学・就職個人相談を行なっています。

Q5:北大の大学院に行くとしたらどこにいけるのでしょうか?

A5:進学希望先が、高分子機能学の教員が所属する研究室の場合は、「生命科学院」が選択肢となります。

Q6:医学系の研究がしたいです。どのような研究室があるのか教えてください。NEW

A6:複数の研究室が疾病の治療法や予防法の開発に関わる研究を行っています。例えば、

  • 癌細胞の浸潤メカニズムの解明(細胞ダイナミクス科学研究室)
  • 神経変性疾患のメカニズム解明(細胞分子機能科学研究室)
  • 抗体医薬の開発やバイオマーカーの探索(先端生体制御科学研究室)
  • 腸内細菌叢の制御を通した疾病予防法研究(自然免疫研究室)
  • ウィルス感染機構の解明と予防法研究(構造生物化学研究室)
  • 肥満やアルツハイマー病などの治療を目指した酵素阻害剤開発(化学生物学研究室)
  • 抗菌蛋白質のメカニズム解明(蛋白質科学研究室)
  • 細胞分裂の異常と疾患の関係解明(細胞装置学研究室)

などが行われています。詳細は学科ホームページをご覧ください。

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地球惑星科学科に関する質問

地球惑星科学科ホームページ

Q1:選択で 「地球惑星科学Ⅰ」を履修しませんでした。大丈夫でしょうか?NEW

A1:「地球惑星科学Ⅰ」および「地球惑星科学Ⅱ」は履修していなくても不都合はありません。
進学後の学びをスムーズに始めるために教科書として使用している「地球惑星科学入門」に事前に目を通しておくことをおすすめします。また、自然科学実験など授業を通じて、どのような現象に興味を持つのかを見つけ、その分野に関係する書籍などを読んでおくとよいでしょう。なお、地球惑星科学以外の科目(語学、数学、物理、化学など)もしっかり学習しておくことが重要です。これらは地球惑星科学を深く理解するための土台となります。

Q2:フィールドワークでは具体的にどんなことをするのでしょうか?

A2:2・3年次のフィールド系の実習としては、地質調査の基礎を学んだ上で2泊3日の実践的な地質調査を行う実習や、また北海道という恵まれた地の利を活かし、活火山や地熱地帯の見学、地層や化石の観察などを行う実習が実施されます(一部、道外で実施される野外実習もあります)。4年次の研究室配属後については研究室によって様々ですが、研究目的に応じて、地層の観察・調査や、岩石・化石・土壌・水・ガスといった分析・解析用試料の採取などを行います。また野外への観測機器の設置やデータ収集、ドローンによる観測を行っている研究室もあります。

Q3:フィールドに出て実習をする研究室では、どれくらいのペースで実習がありますか?また宿泊する場合、期間や回数はどの程度ありますか?

A3:「研究室」(=学部4年・大学院の所属)の活動ですから、実習というよりは調査になります。調査の期間や回数などは、研究室や研究テーマによって様々です。1年間のうち、通算で数ヵ月もの間、フィールド調査を行うケースもありますし、数日程度の調査期間で研究目的が十分に達成できるケースもあります。

Q4:地震研究に興味があります。地震に関わる研究対象を詳しく教えてください。

A4:地震研究の対象は多岐にわたります。例えば、地震発生域における地震の準備過程、岩石の破壊現象、巨大地震の前兆現象、大地震を引き起こす広域的なプレート運動などが挙げられます。また、地震に伴う津波の発生メカニズムの解明、過去に発生した津波の調査に基づく巨大地震の発生頻度や規模の把握、最新の観測網を利用した津波の即時予測手法の開発、なども研究対象です。さらに、地震波を解析することで直接見ることのできない地球内部(地殻やマントル)の様子を明らかにする研究や、人工衛星のデータを解析することで地震による地殻変動を明らかにする研究(GPS、合成開口レーダーなど)も活発に行われています。

Q5:宇宙に興味があります。地質学や堆積学のような宇宙関連ではない学問も履修しなければならないでしょうか?

A5 : 一見関係ないと思われる学問であっても履修することをぜひお勧めします。他分野の知識が役に立ったり、研究手法が共通していたりすることはよくあります。学部の専門授業は、多面的に勉強する上で最適です。

Q6:学科の中で専門を決めるのはいつですか?希望したら好きな分野を学べますか?

A6 : 4年次進級時に卒論研究を行う研究室に分属しますが、指導教員1名につき卒論学生2名までと決まっています。希望者が多い場合は、2、3年次の成績順で決まるので、第一希望の研究室に分属できないことはあり得ます。進学しても気を抜かないで頑張ってください。

Q7:恐竜研究に携わりたいと考えています。大学1年次ではどのような知識を得ておく必要がありますか?

A7 : 恐竜研究をするには、地学(堆積学、岩石学、鉱物学など)と生物学(分類学、解剖学、生態学など)の基礎的な知識が必要です。関係する授業内容をしっかりと学ぶことが大切であり、一番の近道です。

Q8:地球惑星科学科で行われている室内実験にはどのようなものがありますか?

A8 : フィールド調査で採取した岩石・鉱物はもちろん、隕石や「はやぶさ」の試料の分析は重要な室内実験です。また、地球深部の条件の再現実験、有機物の分析、化石の形態測定など、様々な実験が室内で行われています。もちろん、衛星の観測データや地震波の観測データの解析、大気や海洋の動きのコンピュータシミュレーションも重要な室内実験です。

Q9:専門性を生かした仕事に就く学生は、どのくらいいますか?NEW

A9:卒業論文や修士論文で扱ったテーマが、そのまま就職先の業種と一致するケースは多くはありませんが、研究を通じて習得した実験技術、プログラミングスキル、観測・解析の力などは、さまざまな分野で高く評価されています。こうしたスキルを活かして、幅広い業種に就職しています。

Q10:就職先にトヨタがありましたが、どのような分野で就職できますか?NEW

A10:トヨタなどのメーカーに加え、マスコミ関係・金融関係・公官庁など幅広い業種に就職しています。最近はIT関連企業が多くなっているようです。

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