幅広いネットワーク進める地球資源の探査

地球惑星科学科/地球システム進化研究グループ 鈴木德行 特任教授,沢田 健 准教授

私たちは地球の中の「生物起源の炭素化合物」(有機物や炭酸塩)を通して地球のエネルギー資源や環境変動について研究しているグループです。日本のエネルギー資源の将来について国の組織や民間企業と協力して調査・研究を行っています。

コンピュータで石油天然ガス資源を探る堆積盆評価システム「SIGMA-2D」を石油公団(現: 石油天然ガス・金属鉱物資源機構JOGMEC)と協力して開発しました。国内外の企業と協力して海外で学生と共に野外調査や試料採取を行うこともあります。また,平成28年度までの7年間,企業の寄附金によって北大にJAPEX地球エネルギーフロンティア寄附研究部門を開設し,最先端の資源探査の研究に取り組みました。現在は資源エネルギー庁やJOGMECの各種委員会で私たちの研究グループの知識を活かし,日本の広大な排他的経済水域(EEZ)での基礎調査に協力しています。

学生は民間や国の組織との共同研究にも関わりながら,自分の知識を広めています。企業の研究者や社会人学生と日々接します。それは大学にいながら実社会にもいるということであり,日常がインターンシップなのです。

私たちのグループの先生はそれぞれ違う研究をしていますが,共通しているものは「炭素」です。世界の地球惑星科学を見渡すと地球の炭素の研究者は数多くいますが,国内では少ないため私たちの存在はとても重要です。今後も「生物起源の炭素化合物」の研究を通して,人類の未来に貢献していきたいと考えています。

日本唯一の三次元物理探査船「資源」(経済産業省・資源エネルギー庁)。海底から深さ数㎞の地質構造を三次元的に明らかにできる。(出典: JOGMEC)

理学部広報誌「Sci」第2号(2018年1月発行)掲載。>理学部 広報・刊行物

※肩書,所属,学年は広報誌発行当時のものです。

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