この学科を選んだ理由地球惑星科学科

今井 正尭さん(大学院理学院 宇宙理学専攻・博士後期課程2年)

宇宙に興味があり,最初,物理で宇宙や重力についてやってみたいと考えたりもしていましたが,学科紹介で地球惑星科学科でも宇宙ができると知って,ここならすぐにでも自分の手を動かして取り組めるという感触がありました。人に言われたことをやるのではなく,自分の手を動かし,率先して物事を進めていきたいと強く考えています。自分自身の取り組んだ研究成果の話題をきっかけにして,主体的に自身の世界をまさに地球規模で拡げていくスキルが身につくのも地球惑星科学という分野の魅力のひとつです。

これまで金星の雲の動きを地上望遠鏡を使って観測してきましたが,今は金星探査機あかつきのデータ解析にも関わるなど,活躍の場が拡大しています。今後は金星以外の惑星の研究にも挑戦していきたいです。

将来は研究者になることを志望しています。小さいときから身近に研究者がいて,ずっと憧れていたので,実現目指して今後も自分の研究に邁進していきます。

大野 辰遼さん(宇宙惑星グループ・学部4年)

宇宙に関したことをやってみたい,特にロケットのようなメカニックなことをやってみたいと考えていました。学科紹介の時に「宇宙の事なら何でもできるよ」と言われ,何でもできるなら,何か面白いものが見つかるだろうと思いました。実際にとても選択肢が多くて,観測,観測装置の開発,理論やシミュレーション,本当に何でもありました。今は木星の雷を研究しています。ボイジャーやガリレオ探査機を使った先行研究では観測時間の制約のために,月単位,年単位で観測するのが難しいという欠点がありました。ピリカ望遠鏡を使うことで長期間にわたる連続観測を行っています。これまで地上からの観測で木星の雷をとらえた例はないので,ぜひそれを成功させたいです。

今後も研究活動を続けて自分のテーマを追い続けていきたいと考えています。

学科教員から

地球惑星科学科 学科長 高橋幸弘教授

地球惑星科学科は研究を通して,世界中の様々な分野の方と知り合う機会が多いのが特徴の一つです。人とディスカッションする中で共同研究などのアイディアが生まれ,問題を発見する能力を磨き,自分のやる事を定めていきます。夢を学生と共有しながら研究やプロジェクトを推進し,優れた研究者を一人でも多く輩出できるよう,学科として取り組んでいます。


理学部広報誌「Sci」第0号(2017年3月発行)掲載。>理学部 広報・刊行物

※肩書,所属,学年は発表当時のものです。

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