この学科を選んだ理由生物科学科(生物学)

前田 遥名さん(形態機能学講座Ⅱ・大学院生命科学院 修士課程1年)

全ゲノム解読済みのシロイヌナズナというモデル植物を材料に植物の普遍的な生命現象を調べています。

植物研究ができる進学先を探しているときに北大生物科学科ホームページに出会い,多様な植物の研究ができると知り入学しました。

北大は文系・理系に大別された入試なので,2年生進級時に希望学科を選びます。他の学科でも植物研究ができると知りましたが,迷わず生物科学科に決めました。理学部ではベーシックサイエンスに取り組むからです。植物の教科書の1ページに自分の研究が載る可能性に魅力を感じました。

大学院修士課程を終えたら就職するつもりです。広い目を持って研究を進め,北大で身につけた課題へのアプローチ方法を活かす職を見つけたいと思っています。

田邊 優航さん(多様性生物学講座Ⅰ・学部4年)

子供のころからの夢であった虫博士に近づく道だと思い生物科学科に入りました。この学科ではテーマ選択に迷うくらい楽しそうな研究がたくさん進められています。自分の場合は,エビの仲間であるタナイスを先生から紹介され,珍しさから取り組むことにしました。

生物科学科は,北海道というフィールドを利用した採集活動も盛んですが,自分の研究は屋久島が舞台です。そして,まだ学部4年生ながら調べているタナイスの種ではなんと日本で唯一の研究者です。そのため,世界の研究者とも情報交換するようになりました。観察や解剖を通じて自分で新事実に気が付くと,知を拓く喜びや醍醐味を感じます。

研究者として目に見える成果を残したいと思い,これから大学院に進学します。同修士課程の2年間で人生の選択肢を広げて後悔しない生き方をできるように頑張ります。

学科教員から

生物科学科 (生物学専修分野)  増田 隆一教授

生物科学科(生物学)では学生も教員も生き物が大好きからスタートしています。研究対象は単細胞生物から海産無脊椎動物,哺乳類・鳥類・両生類・魚類,陸上植物,海藻まで多様です。手法としては実験室での飼育・育成,顕微鏡や分子生物学的技術を駆使した室内実験に加え,フィールドでの実態調査や採集を行っています。多様な基礎生物学を通して科学的に生物を見つめる研究者になります。どんな職についても貴重な経験が自信につながるでしょう。


理学部広報誌「Sci」第0号(2017年3月発行)掲載。>理学部 広報・刊行物

※肩書,所属,学年は発表当時のものです。

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