自主ゼミ仲間と学ぶ喜び

渡辺 羽瑠さん(数学科 学部3年生)

教えて!理学部生

大学生って何をしているの? 理学部ではどんな毎日を過ごしているの? なぜ理学部を選んだの? 部活やサークルは? どんな高校時代だった? そんな素朴な疑問はありませんか。今回は、理学部に進学した大学生に話を聞きました。自由と責任が伴う大学生として学び、学問以外にも全力を投じる彼ら彼女らの話をお聞き下さい。

数学が好き

高校2年生の頃、コロナ禍で時間に余裕ができ、それまで学校の授業中心だった数学を、自分なりの方法で学び進めました。その時「数学が好きだ」とハッキリ気づきました。
YouTubeも面白い理学の話題を知ることができましたね。高校生におすすめチャンネルは「ヨビノリ」と「積分サークル」です。両親も僕の数学に対する興味が何よりも強いと感じていて、応援してくれています。

数学科の学び

大学数学は高校数学と大きく異なるとよく言われますが、高校数学を深く学んでいるほど、大学数学の理解の助けになると感じます。学部2年生で、集合論・位相空間論、線形代数学、微分積分学など、現代数学の基礎を講義と演習でじっくり身につけていきます。この時間で数学の取り扱いに慣れた実感があります。今は、代数的位相幾何学や圏論に興味があり、大学院に進学して研究したいと考えています。

自主ゼミ(この日のテーマは代数方程式の可解性)
自主ゼミのすゝめ

自主ゼミ(黒板の写真)では、数学科のグループLINEやSNS、友人を通して集まった仲間と、数学書を輪読し互いに発表し合います。仲間と学ぶと理解が深まるので強くお勧めします。先輩をメンターとして呼んで、難解な内容にぶつかった時はその先輩に聞くこともあります。『代数学1群論入門』(雪江明彦著)は、輪読の難易度として丁度良いのではないでしょうか。僕はフロンティア入試で入学したことを活かして、1年生から数学に打ち込むことができています。

楽しいですよ

数学は、様々な学問の土台であり、独自に豊穣な世界を育んでいる魅力的な学問です。数学科への進学に不安があるかもしれません。しかし様々ある学問の中でも、特に数学を学びたいと思うならば、理学部数学科には実現できる環境が整っています。きっと楽しいですよ。

『天の音』(2020年高文連出展作品)

渡辺 羽瑠はるさん 3年生
受験区分:フロンティア入試
出身地:北海道旭川市
出身校:北海道旭川西高等学校
北大のイチオシ:様々な地域や国の人との交流。美しいキャンパスも魅力。
趣味:写真、漫画読書。高校時代は写真部でコンテスト受賞歴あり。

理学部広報誌「彩」第11号(2024年8月発行)掲載。>理学部 広報・刊行物

※肩書、所属は、広報誌発行当時のものです。

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