4年間の流れと科目講義紹介

体系的な講義、多様な実習、北海道ならではのフィールドで生物学者の基礎となる考え方を身につける

4年間の流れ

1年次

1年次には総合教育部で、理系の共通カリキュラムと充実した教養教育・基礎教育を学びます。

1年次の中間と終わりに、総合入試(前期)で入学した学生のみなさんが、自分に合った学科を選択できるように学科紹介を行います。生物科学科(生物学)では、全体的な説明だけでなく、実際の研究室での実験や研究の現場を知ることができるようにしています。また、1学期中には教員が実際の研究についてわかりやすくお話しするサイエンスグローブもあります。

2年次、3年次

2年次より専門カリキュラムがスタートします。「分子から細胞、そして、個体群や生態に至るまで」を幅広く力バーした体系的な講義内容を受講することができます。さらに講義で学ぶ知識を裏付けるために、分野ごとに実習を用意しています。厚岸や室蘭の臨海実験所などを利用した野外実習も充実しています。

4年次

4年次には各研究室に所属し、教員の指導を受けながら1年間自分のテーマにじっくりと取り組み、研究を行います。このようにさまざまな生物を対象に、生物の基本原理を知るための最先端の生命科学を実践し、幅広く学び洞察を深めることができます。

科目・講義紹介

詳細は、北海道大学シラバス検索をご覧ください。

シラバス検索

専門科目・理学部共通科目

細胞生物学概論/生物多様性概論

専門科目・生物科学科(生物学)対象学年2年次

科学論文演習/基礎形態学実習/基礎生化学実習/基礎生物学実習/機能生物学I/機能生物学II/機能生物学III/細胞生物学I/細胞生物学II/細胞生物学III/多様性生物学I/多様性生物学II/多様性生物学III

専門科目・生物科学科(生物学)対象学年3・4年次

生物統計学/遺伝学実習/海藻学実習/海洋生態学実習/環境生物学I/環境分子生物学/環境生物学II/環境生物学実習/形態機能学I/形態機能学II/形態機能学実習/系統進化学/系統分類学I/系統分類学II/研究林実習/行動神経生物学I/行動神経生物学II/行動神経生物学実習/植物系統分類学実習/生殖発生生物学I /生殖発生生物学II/生態学実習/生物科学技術基礎論/生物科学研究実習/生物科学文献講読/生物学特別実習/特別講義I/特別講義II/特別講義III/特別講義IV/特別講義V/動物系統分類学実習/脳と行動の進化/発生学実習/分子遺伝学/臨海実習I/臨海実習II

充実した学びの環境

臨海実習

生物は海に起源し海の中で長い時間進化してきました。ですから海の生物の多様性は陸上生物のそれをはるかにしのぎます。生物の理解に海からの視点は欠かせません。多くの学生に海洋生物の「多様性と生き様」に触れてほしい、そんな思いで臨海実習を実施しています。利用する厚岸・室蘭の臨海実験所はいずれも北の海の生物相に恵まれた北海道大学の施設です。

海藻採集

臨海実習は4回開かれ、海の無脊椎動物の多様性を学ぶ「臨海実習I」、海藻類の多様性を学ぶ「臨海実習II」、細胞学の視点から海藻の研究方法を学ぶ「海藻学実習」、海の生物と周囲の環境や他生物との関わりを学ぶ「海洋生態学実習」があります。友人や先生方と生物学や人生についてじっくり語りあえる時間を持てるのも実習の魅力です。

留学制度

北海道大学では「留学」を支援するシステムを整えています。交換留学プログラム・短期プログラム・奨学金プログラムなど、様々な形での留学が可能です。詳しくは、北大生のための留学ガイドをご覧ください。

学習環境

生物科学科(生物学)への移行後、授業や実験を行うのは主に理学部5号館です。教員の研究室も周辺に集中しており、学習環境が整っています。例えば顕微鏡を用いた実習では、ひとりひとりに蛍光顕微鏡が割り当てられ、最先端の分子細胞生物学実習を行うなど、充実した実験器具と装置を完備しています。

実習の様子