北海道大学大学院理学研究院の水島秀成助教、黒岩麻里教授の研究グループは、ジエチルスチルベストロールと呼ばれる人工合成女性ホルモンの一種をニホンウズラの卵に投与すると、オスの生殖細胞が減少することを発見しました。
ジエチルスチルベストロールは、切迫早産や前立腺癌等の治療薬としてヒトに使用されてきました。現在では、その使用は禁止されていますが、内分泌撹乱作用をもつその他類似の合成ホルモンが、今なお野生生物等に深刻な影響を及ぼしています。このような化学物質の毒性評価は、従来から魚類や哺乳類を中心に行われてきましたが、鳥類を対象とした毒性評価研究は例が少ないのが現状であることから、本研究成果は大変有用なものです。
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