数学専攻は、理論の高度化を目指す理論主導型のアプローチから、コンピュータを用いて様々な現象の計算を行う経験志向型のアプローチまで、幅広い研究領域をカバーしています。研究分野は、超平面配置、表現論、微分幾何学、特異点理論、偏微分方程式、数理物理学、カオス、確率論、力学系など多岐にわたります。
本専攻は最前線の研究成果を報告する勉強会や国際シンポジウムを企画・運営し、海外から年間100名を越す研究者を受け入れています。例年はこのようなイベントを開催しています(以下は2019年の例です)
- 数学総合若手研究集会(院生主催、毎年開催)
- 偏微分方程式論札幌シンポジウム(毎年開催)
- 北東数学解析研究会(毎年開催)
- ホモトピー論シンポジウム
- Workshop on Shimura varieties, representation theory and related topics, 2019
- 研究集会「Lefschetz pencils and Low dimensional Topology」
2020年はコロナの影響でオンラインでの開催となりましたが、ほぼ例年同様のイベントを実施しました。
これらのイベントによって、大学院生は最新の研究動向を直に知ることができるだけでなく、世界的に有名な数学者を前に研究成果を発表する機会を得ることができます。
さらに、院生には個々に専用の机とスペースが与えられ、約10万冊の蔵書と年間受け入れタイトル数350誌の雑誌を所蔵する数学図書館、自由に議論ができるラウンジ、指導教員や他の研究者とのディスカッション、週に数回実施されるセミナーなど、数学を学び研究するための環境が整っています。
最近の大きな研究助成金の獲得実績、プロジェクトとしては、以下のようなものがあります。
- クレスト
▶「生命現象における時空間パターンを支配する普遍的数理モデル導出に向けた数学理論の構築」
▶「数学に依拠する精度保証等の安全・安心を担保する最適化問題の研究」
- 数理連携教育推進室
- 北海道大学物質科学フロンティアを開拓するAmbitiousリーダー育成プログラム
- Ph.Discover-博士人材の未来を拓くウェブマガジン