NIMSは,北海道大学との共同研究で,電気化学反応におけるプロトン移動が特定の条件下では,量子トンネル効果(QTE)に支配されていることを発見しました。さらに,この量子的過程は,電位によって半古典的過程に切り替わることから,電気化学的プロトン移動における量子-古典転移という現象が今回初めて観測されました。量子効果も含め,古くから議論されている電気化学反応におけるプロトン移動にQTEが大きく関わっているということが示されたことで,今後は,QTEを積極的に活用する高効率な電気化学的エネルギー変換過程に関わる基礎研究がより活発になることが期待されます。
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