【ポイント】
- 原子鎖の端を局所的に励起した際の電子ダイナミクスを数値計算から解明。
- 光エネルギー伝搬を電子の運動から解析し、固有電子励起状態との関係性を解明。
- 原子鎖を介した小分子のリモート励起を数値実証し、微小極限の光学デバイスへの応用に期待。
【概要】
北海道大学大学院理学研究院・同大学創成研究機構化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)の岩佐豪助教、同大学理学部化学科(研究当時、現:同大学大学院総合化学院)の西澤大輔氏らの研究グループは、原子を直線上にならべた鎖(原子鎖)の端を局所的に強い光で励起した際のエネルギー伝搬の様子を、数値シミュレーションによって可視化し、その挙動を解明しました。また、原子鎖を通して、光と反対側の分子を励起することが可能であることも実証しました。
なお、本研究成果は2024年8月5日(月)公開のThe Journal of Chemical Physics誌に掲載されました。
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