北海道大学大学院理学研究院の古屋正人教授と同大学大学院理学院博士後期課程1年の山口竜史氏は、19世紀末以来観測され続けてきた自転軸の揺らぎの一種「チャンドラーウォブル(Chandler wobble.以下CW)」が観測史上初めて2015年以降に消失していたことを発見しました。
【ポイント】
- 自転軸の極付近での運動「チャンドラーウォブル」が2015年から消失していたことを発見。
- 全球大気角運動量の寄与が2015年以降になって減少していることを初めて指摘。
- 減衰時定数が従来の推定より短く、下部マントルの変形特性の理解に貢献。
論文情報
<タイトル>Can we explain the post-2015 absence of the Chandler wobble?(2015年以降のチャンドラーウォブルの消失は説明できるか?)
<著者名>Yamaguchi, R., Furuya, M.
<雑誌> Earth Planets and Space
<DOI>10.1186/s40623-023-01944-y
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