北海道大学大学院理学院修士課程の白木祥貴さん、同大学理学研究院の角井敬知講師、京都大学フィールド科学教育研究センターの下村通誉准教授の研究グループは、三重県沖の深海底からウミナナフシの新属新種を発見しました。
ウミナナフシは、ワラジムシやダイオウグソクムシなどが含まれる等脚目(とうきゃくもく)というグループの一員で、一部の淡水性・汽水性種を除き海域に生息しています。日本近海からはこれまで12属42種が報告されていますが、深海性種の研究は非常に限られていました。今回、研究船淡青丸の航海中に三重県沖の水深805‒852mから採集されたウミナナフシの1種について詳細な形態観察を行ったところ、既存の属のいずれにも該当しない特徴を有する未知の種であることが明らかになったため、新属新種Deltanthura palpus(デルタンツラ パルプス、和名:サンカク アシタラズ ウミナナフシ)として報告しました。
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