北方圏フィールド科学センター・厚岸臨界実験所の仲岡雅裕教授(生物科学科/生物学)の研究グループは、須藤健二博士研究員、Angela Quiros 博士研究員が中心となった研究によって、東~東南アジアに分布する熱帯性の海草藻場の多くが2000年代以降減少していることをつきとめ、論文発表しました。海草藻場は、多様な魚介類の生息場所となると同時に水質を浄化する機能をもつなど、沿岸域で重要な役割を果たしています。今後一層の保全対策が急がれます。
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論文情報:Kenji Sudo, T. E. Angela L. Quiros, Anchana Prathep, Cao Van Luong, Hsing-Juh Lin, Japar Sidik Bujang, Jillian Lean Sim Ooi, Miguel D. Fortes, Muta Harah Zakaria, Siti Maryam Yaakub, Yi Mei Tan, Xiaoping Huang and Masahiro Nakaoka (2021) Distribution, Temporal Change, and Conservation Status of Tropical Seagrass Beds in Southeast Asia: 2000–2020. Frontiers in Marine Science 8: 637722.(doi: 10.3389/fmars.2021.637722)