北海道大学大学院工学研究院の関川太郎准教授,同大学院理学研究院・同大学創成研究機構化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)の武次徹也教授及びコペンハーゲン大学理学部(デンマーク)のOliver Schalk博士らの国際研究チームは、大気汚染物質PM2.5を構成する分子の一つであるo-ニトロフェノールへの光照射により亜硝酸が生成される過程を、極端紫外フェムト秒光パルス光源を用いて、光照射直後から亜硝酸が解離(生成)するまでをリアルタイムで観測し、約400フェムト秒後から解離し始めることを明らかにしました。
【ポイント】
- 大気汚染物質PM2.5構成分子であるo-ニトロフェノールの光分解過程を初めて実時間観測。
- 研究チームが開発した独自の極端紫外フェムト秒光パルス光源の高い実用性を示す。
- o-ニトロフェノールの光分解メカニズムを量子化学計算に基づき同定。
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