好評のシリーズ「何を化えたい」第四弾、【反応探索を化えたい/前田 理 教授】が、化学科ウェブページに公開されています。
ひたすら電子のシュレディンガー方程式を解く、これに尽きます
私たちの研究室では、シュレディンガー方程式という量子力学の方程式を解いて、原子や分子の挙動を調べています。シュレディンガー方程式が見つかったのは1926年なのですが、当時はそれを解いて実際の化学反応を計算することが難しかったんです。それが100年ほどかけて解法とコンピュータの発展とともにずいぶんと解けるようになり、現実的な化学反応のシミュレーションが可能になってきました。
私が研究を始めた2000年代前半は、方程式の解をどううまく使って化学反応を記述するかといった理論開発がまだ不十分な時代でした。東北大学大学院の化学専攻に入った時、プログラミングやアルゴリズムを考えることが好きだった私の適性を指導教員の先生が見出して、この分野へと導いてくれて、やってみたらハマったというのがきっかけです。
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