有機化学第一研究室の石垣侑祐助教,島尻拓哉氏及び鈴木孝紀教授の研究グループは,光/熱で分子構造を相互変換させることで,炭素-炭素単結合が伸縮することを明らかにしました。さらに、光環化によって物性も大きく変化し、化合物によっては1V以上も酸化電位が変化することを明らかにしました。これにより、極度に伸長した結合の”柔軟性”に基づく新たな機能付与を実現しました。この成果は、Angew. Chem. Int. Ed.誌に掲載され、海外メディアや新聞等でも取り上げられています。
【ポイント】
●光/熱によって炭素-炭素単結合が5%も伸縮することを発見。
●前例のない結合の伸縮によって,酸化特性の大幅な変調も同時に達成。
●結合の伸長,収縮,形成,切断の全てが結晶状態で進行し,結合の「柔軟性」を実証。
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