【ポイント】
- 星間粒子中のヘリウム分布の3次元分析に成功。
- SiC星間粒子がAGB星後期の100万年の間に誕生し惑星状星雲中心星の星風を受けたことを解明。
- 銀河内の星間粒子の一生と恒星の一生との関係の理解の進展に期待。
【概要】
北海道大学大学院理学研究院の馬上謙一助教と圦本尚義教授、米国ワシントン大学の甘利幸子教授らの研究グループは、炭素質隕石中に残存していたSiC星間粒子中のヘリウム原子の3次元分布をナノメータースケールの分解能で分析することに成功し、個々の星間粒子の一生において、いつ・どこで・どのようにしてヘリウム原子を捕獲したのかを解明しました。

【論文情報】
論文名:History of individual presolar SiC grains revealed by stellar winds(恒星風により解明された個々の先太陽系SiC粒子の生い立ち)
DOI:10.1038/s41467-025-64216-1
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