【ポイント】
- 化石をフルカラーで無差別かつ完全な形のままデジタルに取り出す手法を発明。
- 産業用CTスキャンの16億倍以上の情報量で化石の発見確率を1万倍に向上。
- 最古の記録を含む40種のイカ類化石を発見し、イカ類が1億年前に既に多様化していたことを解明。

【概要】
北海道大学大学院理学研究院の池上 森学術研究員、伊庭靖弘准教授、高輝度光科学研究センターの竹田裕介研究員、ルール大学のヨーク・ムッターローゼ教授は、岩石中の全ての化石を完全な形で取り出す手法を開発し、約1億~7,000万年前(白亜紀後期)のイカ類化石を大量に発見・分類することで、その個体数や多様性の変動を解明しました。
なお、本研究成果は、日本時間2025年6月27日(金)公開のScience誌にオンライン掲載されました。また、本研究については、6月28日(土)に北海道大学で開催される日本古生物学会の特別講演「Digital fossil-mining: 次世代イメージング技術による生命化石探査法の革新」にて発表されます。
論文名: Origin and radiation of squids revealed by digital fossil-mining(デジタル化石マイニング が解明したイカ類の起源と放散)
著者名: 池上 森1、竹田裕介2、Jörg Mutterlose3、伊庭靖弘1(1北海道大学大学院理学研究院、 2高輝度光科学研究センター、3ルール大学)
雑誌名:Science
DOI:10.1126/science.adu6248
公表日:2025年6月27日(金)(オンライン公開)
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