【ポイント】
- 冬季に北海道で降る雪の特徴の将来変化をシミュレートすることに初めて成功。
- 将来北海道で降る雪が、現在の本州の雪のようになることを解明。
- 雪質の将来予測や雪に関連した災害対策の進展に資する成果。
【概要】
北海道大学大学院理学研究院の佐藤陽祐准教授、稲津 將教授の研究グループは、気象庁気象研究所の橋本明弘室長と共同で、北海道で冬季に降る雪の特徴が将来どのように変化するかを数値シミュレーションで計算することに成功し、将来北海道で降る雪が、現在本州で降る雪のようになることを初めて明らかにしました。
現在の気候変動予測に基づく北海道の雪の将来予測では、降雪粒子の特徴の変化を計算できませんが、降雪粒子の特徴の変化を計算できれば、雪質の将来変化の予測や雪崩の起こりやすさの予測に貢献できることが期待されます。
なお、本研究成果は、2024年7月10日(水)早期公開版のJournal of Applied Meteorology and Climatology誌に掲載されました。
論文名:Future change in the contribution of riming and depositional growth to the surface solid precipitation in Hokkaido, Japan(雲粒捕捉成長と昇華成長が北海道の降雪に与える影響の将来変化)
URL:https://doi.org/10.1175/JAMC-D-23-0226.1
詳細は理学研究院>研究ニュースをご覧ください。
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