生物科学科(生物学)生殖発生生物学系の黒岩麻里教授、水島秀成助教らの研究グループは、Y染色体とSry遺伝子をもたないアマミトゲネズミ(Tokudaia osimensis)という哺乳類種を対象に、世界で初めてSry遺伝子なしにオスが決定される仕組みを解明しました。北海道大学のプレスリリース記事として公開されています。
黒岩教授による解説はこちら(生物科学科/生物学のページ)をご覧ください。
発表論文:Miho Terao, Yuya Ogawa, Shuji Takada, Rei Kajitani, Miki Okuno, Yuta Mochimaru, Kentaro Matsuoka, Takehiko Itoh, Atsushi Toyoda, Tomohiro Kono, Takamichi Jogahara, Shusei Mizushima, Asato Kuroiwa (2022) Turnover of mammal sex chromosomes in the Sry-deficient Amami spiny rat is due to male-specific upregulation of Sox9 (Sry遺伝子をもたないアマミトゲネズミでは、オス特異的なSox9遺伝子の転写制御を獲得することで性染色体の転換(ターンオーバー)が起きている) Proc. Natl. Acad. Sci., 6;119(49): e2211574119.(DOI:10.1073/pnas.2211574119)
関連リンク:
理学研究院>研究ニュース:哺乳類の新しい性決定の仕組みを発見 ~Y染色体とSry遺伝子が消失してもオスは消滅しない~