北海道大学大学院理学院博士後期課程の宗像みずほ氏,同大学院理学研究院の角井敬知講師,葛西臨海水族園の田中隼人動物解説員の研究グループは,北海道大雪山系の高山帯河川から新種のカイミジンコを発見しました。
今後,他の高山帯での採集調査とDNA配列情報を用いた研究が進むことで,さらなる未報告種の発見や,高山帯生種の起源や分布形成史の解明が期待されます。シバレドウクツカイミジンコの住む高山帯は温暖化などの環境変化の影響を強く受ける環境です。そのため本種は存続の危ぶまれている種である可能性があります。今後さらなる生態的・生物学的情報の蓄積が望まれます。
なお,本研究成果は,2022年4月5日(火)のZoosystematics and Evolution誌にオンライン公開されました。
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