北海道大学大学院理学研究院講師及びNPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所理事長の渡邊 剛氏,九州大学大学院理学研究院助教及び同研究所長兼副理事長の山崎敦子氏,北海道大学大学院理学院博士後期課程の渡邉貴昭氏らの研究グループは,メソポタミア文明初の帝国(アッカド帝国)の崩壊に繋がった気候変動の詳細を,化石サンゴの記録から明らかにしました。
研究グループは,オマーン産の造礁性サンゴの化石の酸素安定同位体比やSr/Ca比(ストロンチウム/カルシウム比)を分析し,4,500~2,900年前の海水温・塩分変動を復元した結果,約4,100年前の冬は他の時代と比べて極めて乾燥・寒冷であったことを解明しました。この乾燥・寒冷な気候により,アッカド帝国の農業社会は不振に陥り,帝国が滅亡したことが示唆されました。
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