北海道大学大学院理学研究院の柳澤 達也 准教授,日高 宏之 助教,網塚 浩 教授,ヘルムホルツ研究センタードレスデン強磁場研究所(ドイツ)のセルゲイ ツェリツィン博士,ドレスデン工科大学(ドイツ)のヨハン ヴォスニッツァ教授,広島大学大学院先端物質科学研究科博士課程後期学生の山根 悠 氏,鬼丸 孝博 教授らの国際共同研究グループは,4f軌道に2つの電子を持つプラセオジム(元素記号:Pr,原子番号59)を希薄に含む化合物の弾性率(モノの硬さの一つの指標)が,絶対温度0.3K以下の極低温領域で温度の対数に比例して減少する(柔らかくなる)ことを見出しました。
この特徴的な温度依存性は,磁場を加えることによって抑えられ,低温で弾性率が⼀定値に収束する通常の金属間化合物の応答に戻るため,単サイトのPrの基底状態に由来する多体効果による現象であることが強く示唆されます。
なお、本研究成果は、米国時間2019年8月6日(火)公開のPhysical Review Letters誌(オンライン版)に掲載されました。詳しくは、こちらのプレスリリースもしくは原著論文をご覧ください。
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