ベレムナイトはイカに近縁な頭足類の1グループで,アンモナイトと並んで中生代を代表する化石のひとつです。東日本大震災の被災地である宮城県南三陸町の海岸から,1新種を含む日本最古のベレムナイトの化石を発見しました。
これらの研究から,1) ベレムナイトは後期三畳紀(2.3億年前)に出現し,地球史上最大級の三畳紀末絶滅イベントを生き延びていたこと,2) ベレムナイトの原始的なグループが中国と日本のみに産出すること,3) ベレムナイトは,約2億年前には既に多様化を遂げ,世界最大級のサイズのものも出現していたことなど,通説を完全に書き換える成果が得られました。
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