今回我々は,特殊なナノ構造を施した貴金属が生む“プラズモン”と呼ばれる電子の“さざなみ”を光励起することにより,細胞やウイルスよりもはるかに小さい分子(鎖状高分子やDNA)や高分子微粒子を自在に捕捉・操作することに成功しました。
このようなプラズモン光ピンセットは,細胞への遺伝子導入や医療診断に役立つプロテインチップの開発を可能にするかもしれません。また,ナノ空間における単分子の自在操作やそれに基づく選択的合成や分離など,革新的な技術開発につながることが期待されます。
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