今回,東京大学大気海洋研究所の佐野 有司 教授と堀 真子 特任研究員を中心とする東京大学と北海道大学の研究グループは,二次元高分解能二次イオン質量分析計(ナノ・シムスを用いて化石シャコガイの殻に含まれるストロンチウムとカルシウムの比を解析し,5000年前の日射量を抽出することに成功した。また,5000年前の冬の日射量は現在と同じか,わずかに高かった可能性が示唆された。
本成果は,過去の日射量の定量的評価に挑戦した新しい試みであり,今後,気温や降水量などの異なる気象のデータと併せて評価することで,気候変動メカニズムの詳細が明らかになると期待される。
詳細はプレスリリースをご覧ください