カビは,抗生物質や抗肥満剤などの有用物質を生産しますが,カビの種類により生産量が低かったり,作れなくなったりするため制御が困難で,一般的な生産法はありませんでした。そこで有用物質生産菌からその設計図を取り出し,安全性が確認された麹菌に移し替え,カビ由来のあらゆる物質が生産可能な方法の開発を検討しました。今回,国内4研究機関,国外1研究機関との共同研究を行い,17個の酵素が必要となるペニトレムという複雑な構造の物質を生産することに成功し,麹菌での物質生産が有用であることを実証しました。
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