東京大学物性研究所の山下 穣 准教授,川島 直輝 教授らの研究グループは,北海道大学の吉田 紘行 准教授,Sungkyunkwan大学のJung Hoon Han 教授らのグループと共同で,カゴメ反強磁性体Caカペラサイト石(CaCu3(OH)6Cl2・0.6H2O)で実現しているスピン液体相で,熱流が磁場によって曲げられる「熱ホール効果」が起きていることを発見しました。そして,Schwinger-boson法という計算手法を用いてスピン液体相でのベリー位相と呼ばれる量子力学的効果を取り入れた計算を行った結果,観測された熱ホール効果を非常に高い精度で再現することに成功しました。
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