北海道大学大学院先端生命科学研究院の門出健次教授、神 隆客員教授、マハデバ スワミィ助教、北海道大学病院医療・ヘルスサイエンス研究開発機構の渡邊祐介特任講師らの研究チームは、i-PRO株式会社と共同で、2種類のICGを用いて血流とリンパ流のリアルタイム同時撮像を実現し、血流及びリンパ流を同時に識別できることを検証し、その有効性を確認しました。
本成果は、短波赤外光を利用したイメージング技術の医療応用として、術中ナビゲーションによる手術支援を高度化するうえで重要な技術となります。
短波赤外蛍光イメージング技術の開発は近年世界的に活発に進められてきましたが、医療応用が可能な蛍光色素の開発や複数生体情報の同時取得には課題がありました。今回、共同研究グループは、2種類の蛍光試薬(ICG及びICG-C9)とマルチ蛍光撮像技術を組み合わせた撮像実験により、異なる生体情報を同時に可視化する新たな手法を検証し、短波赤外蛍光イメージングの医療応用への道を開きました。
なお、本研究成果は、米国で開催される蛍光ガイド内視鏡・低侵襲外科手術の国際学会「International Society for Fluorescence Guided Surgery(ISFGS)」会議をはじめとする学会にて発表予定です。
【ポイント】
- 2種類の蛍光試薬(ICG、ICG-C9)を用い、血流とリンパ流をリアルタイムで同時可視化に成功。
- 非臨床試験において、血流とリンパ流を明確に識別可能であることを実証。
- 短波赤外蛍光イメージングの医療応用として、術中ナビゲーションの高度化に貢献する新技術。

関連リンク
i-PRO株式会社プレスリリース:世界初「2種類のICG蛍光で複数の生体情報をリアルタイム同時撮像する医療機器向けカメラ」を開発―北海道大学との共同研究で血流とリンパ流の分離可視化を実証―