先端生命科学研究院の新井達也助教と津田栄学術研究員は、茨城大学学術研究院応用理工学野の倉持昌弘講師らと共同でプレスリリースを発表しました。
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茨城大学学術研究院応用理工学野の倉持昌弘講師らの研究グループは、氷の成長を制御する「氷晶結合タンパク質」が、氷のない乾燥ストレス条件でも細胞を保護することを、線虫 C. elegans を用いて明らかにしました。
本研究では、高活性氷晶結合タンパク質 TisIBP8 を発現する線虫が、乾燥処理後に野生型線虫より高い生存率を示すことを確認しました。また、筋細胞の損傷が抑えられること、さらに放射光赤外顕微分光を用いた解析からは乾燥に伴う細胞膜脂質構造の乱れが軽減されることを示しました。
これらの成果は、氷晶結合タンパク質の機能が、従来知られていた凍結・低温保護にとどまらず、細胞膜の安定化を介した脱水ストレス保護にも広がる可能性を示すものです。将来的には、細胞、組織、生体試料の保存技術の高度化に貢献することが期待されます。
この成果は、2026年5月21日付で「FEBS Open Bio」に掲載されました。

プレスリリース:“氷を制御するタンパク質”が乾燥から細胞を守ることを発見 線虫を用いて、生体保存技術への応用につながる新たな細胞保護機能を解明(先端生命科学研究院 助教 新井達也)