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ニュース

【生物学】理学部図書室司書の方の協力によりヒモムシの古い学名の正体が判明!

トピックス
2024年12月26日

現代の生物分類学はかつて博物学natural historyと呼ばれていた学問分野の系譜を引き継いでおり、その歴史は18世紀にその基礎を形作ったカール・フォン・リンネCarl von Linné(カロルス・リンナエウスCarolus Linnæus)にまでさかのぼります。一般に、ある分類群の種多様性を網羅的に把握するためには関連する古今東西の文献を収集・渉猟しなければなりません。したがって分類学の研究遂行には往々にして図書館司書の方々の協力が必要になります。この度、北大理学部図書室司書・前田翔太さんの助力により、今から162年前に設立されたヒモムシの学名を整理することが出来ました。

博物学に関する古書の中には現存する複本の部数が限られていたり、稀覯本マーケットで高値がついていたりして入手が絶望的に困難なものが過去にはありましたし、一部は今も尚そうあり続けています。とはいえ現在それらの多くは知的財産権が消滅したいわゆるパブリックドメイン(公有)となっており、2006年に創設されたBiodiversity Heritage Library(https://www.biodiversitylibrary.org/)を始めとする様々なインターネット上のデジタルライブラリは過去十有余年の間に驚異的な拡充を遂げ、かつて手にする事が叶わなかった希書の多くがオンライン上で閲覧可能になっています。ただし、デジタルライブラリのプラットフォームの中にはインターフェースがユーザーフレンドリーでなかったり、そもそもネット検索で探しづらかったりするため、改善の余地が多いものも散見されます。

今回検討の対象となった2種のヒモムシの学名はカルル・モーリツ・ディーズィングKarl Moriz Diesingによって1862年に設立され、そのうちの1種には同じ論文中で新属が提唱されました。ディーズィングは40代後半から視力を失いながらも大著『蠕虫の体系Systema helminthum』を著した19世紀オーストリアの動物学者です。

実はその2種のヒモムシはディーズィング自身が採集・観察したものではありません。それらは1838~1840年に仏海軍コルベット艦ルシェルシュ号La Rechercheによって実施された北欧での調査に同行したノルウェーの医師でありナチュラリストでもあったクリスティアン・ぺーデル・ビアンコ・ボェックChristian Peder Bianco Boeckによって描かれた詳細なスケッチに基づいています。ボェックは自分の描いたヒモムシに名をつけなかったのですが、後にディーズィングが(現代の動物命名法用語で言うところの描画illustrationへの文献参照bibliographic referenceによって適格availableとなるような)学名を提唱したのでした。

ボェックの描いた図版は調査を指揮した仏海軍軍医・博物学者のジョゼフ・ポール・ゲマールJoseph Paul Gaimardによって1842~1855年に公表された『北方科学調査紀行Voyages de la commission scientifique du nord』の分冊『動物学図譜Atlas de zoologie』に収録されているのですが、この書物の複本は恐らく国内には慶應義塾大学図書館の荒俣宏旧蔵博物誌コレクションに収蔵されているものしか存在せず、ウェブ上で閲覧可能なデジタルライブラリを探し出すのには大変な苦労が伴いました。司書の前田さんは専門知識を生かして迅速に書誌情報を収集・提供してくれたのでした。

オンラインの図版(https://www.nb.no/items/URN:NBN:no-nb_digibok_2009040611001)を見て分かったのは、2種のうち一種は1862年よりも前に記載されていた複数の種と区別がつかないためその学名は疑問名nomen dubium(すなわち無効名invalid name)であり、もう一種は明確に既知種の新参異名junior synonym(=無効名)であるということでした。後者に対してディーズィングが設立した属は別属の古参異名senior synonymだった(=先取権priorityがあった)のですが、学名の使用状況から国際動物命名規約の条23.9に基づいて優先権precedenceを逆転させることが可能だったため、遺失名nomen oblitum(=無効名)と判断されました。

前田さんの協力によって北欧のヒモムシの種数が過大評価されていたことが判明しました。「過大」といってもたった2種分ではありますが、種は生物の多様性を正確に理解する上で基本となる重要な単位です。また、今回はどちらかというと文献学や図像学にも通じるような「文系寄り」の研究でした。しかし、ある地域・分類群における種の数を正しく把握するためには、本研究のような地道なシノニム整理作業も分類学者が行うべき大事な仕事の一つなのです。そしてそのような研究を支えてくれる有能なスタッフが北大理学部図書室にいることは大変ありがたく、かつ誇らしいことです。

本研究を支えてくださった北海道大学理学部図書室・司書の前田翔太さん

本研究成果は2024年12月4日にニュージーランドのマグノリアプレス社が出版する生物命名法の国際誌Bionomina誌上で公表されました。

著者名:柁原 宏
論題:Nomenclatural and taxonomic notes on two species of ribbon worms (Nemertea) collected during the La Recherche Expedition (1838–1840)
雑誌名:Bionomina
公開日:2024年12月4日
URL:https://www.mapress.com/bn/article/view/bionomina.39.1.2

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