研究テーマ | 海産無脊椎動物の多様性解明と体系化 |
研究分野 | 動物分類学, 系統学, 体系学, 比較形態学 |
キーワード | 紐形動物, 間隙性動物 |
研究紹介
生命誕生の場である海洋には現在認められている約35の動物門のほぼ全てが存在します。水産資源として有用なグループも多く含まれますが、どのような動物がどのような海域に分布しており、それらを何と言う名で呼び、どのようにグルーピングするべきか、といった基本的な情報は、多くの分類群で未だに明らかになっていません。また、多様性生物学の研究成果は最終的には環境問題に関する民意の形成や行政・政治的判断が下される際の材料として生かされるべきですが、研究現場と政策決定の間には大きなギャップがあります。このギャップを埋めるシステムの構築は分類学者が将来取り組むべき課題の1つです。
代表的な研究業績
Kajihara H, Chernyshev AV, Sun SC, Sundberg P, Crandall FB (2008) Checklist of nemertean genera and species published between 1995 and 2007. Species Diversity 13 (4): 245–274.
Kajihara H (2007) A taxonomic catalogue of Japanese nemerteans (phylum Nemertea). Zoological Science 24 (4), 287–326.
Motokawa M, Kajihara H (Eds) (2017) Species Diversity of Animals in Japan. Springer Japan, Tokyo, xiii + 721.
Kajihara H, Olympia M, Kobayashi N, Katoh T, Chen X-X, Strand M, Sundberg P (2011) Systematics and phylogeny of the hoplonemertean genus Diplomma (Nemertea) based on molecular and morphological evidence. Zoological Journal of the Linnean Society 161 (4), 695–722.
Kajihara H (2009) Rhynchocoel vessel in Cephalotrichidae (Nemertea: Palaeonemertea). Journal of Natural History 44 (37-40), 2321–2329.
関連産業分野
自然史科学分野, 環境科学
学位 | 博士(理学) |
自己紹介 | 群馬県前橋市出身。趣味はクラシック音楽鑑賞。ヨーハン・ゼバスティアン・バッハによるリュート、チェロ、バイオリンのための無伴奏曲や、アントン・ブルックナー、グスタフ・マーラー、リヒャルト・シュトラウス、ドゥミートゥリー・ショスタコービッチによる大編成管弦楽のための交響曲・交響詩が特に好きでよく聴いています。 |
学歴・職歴 | 1995年 北海道大学薬学部 卒業 1998年 北海道大学大学院理学研究科修士課程修了 2001年 北海道大学大学院理学研究科博士課程修了 2002年1月ー2002年3月 JST科学技術特別研究員(国立環境研究所) 2002年4月ー2003年3月 JSPS技術特別研究員(国立環境研究所 ) 2003年4月ー2006年3月 北海道大学大学院 理学研究科 助手 2006年4月ー2007年3月 北海道大学大学院 理学研究院 助手 2007年4月ー2010年3月 北海道大学大学院 理学研究院 助教 2010年4月ー現在 北海道大学大学院 理学研究院 准教授 |
所属学会 | 日本動物分類学会, 日本動物学会 |
居室 | 理学部5号館 5-5-10号室 |
備考 | 柁原宏 2004. 日本分類学会連合による日本産生物種数調査.生物科学 55 (2): 71–78. |