【概要】
東京大学大学院工学系研究科の吉持遥人 大学院生、高木里奈 助教(研究当時)、関真一郎 准教授らの研究グループは、同大学物性研究所の中島多朗 准教授、北海道大学大学院理学研究院の速水賢 准教授らとの共同研究を通じて、GdRu2Ge2という希土類合金において、外部磁場の大きさを変化させることで、「楕円形スキルミオン」や「メロン-アンチメロン分子」、「 円 形 ス キ ル ミ オ ン 」 と い っ た 多 彩 な ス ピ ン 構 造 を 観 測 す る こ と に 成 功 し ま し た 。
本成果は、極小サイズのスキルミオンにまつわる新しい物質設計指針を与える結果であることに加え、本物質で見られるスキルミオンとメロン-アンチメロン分子は異なるトポロジカル数によって特徴付けられることから、外部磁場による多値メモリ動作といった新たな応用展開につながる可能性を秘めています。
【論文情報】
雑誌名:Nature Physics
題 名:Multistep topological transitions among meron and skyrmion crystals in a centrosymmetric magnet
著者名:H. Yoshimochi*, R. Takagi, J. Ju, N. D. Khanh, H. Saito, H. Sagayama, H. Nakao, S. Itoh, Y. Tokura, T. Arima, S. Hayami, T. Nakajima, S. Seki*
DOI:10.1038/s41567-024-02445-9
URL:https://www.nature.com/articles/s41567-024-02445-9
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