北海道大学大学院理学研究院の村上洋太教授及び常峰悟学術研究員らの研究グループは、遺伝情報を継承するために重要な染色体領域を安定に維持する仕組みの一端を明らかにしました。
本研究により、クロマチンリモデラーの変異によるがん化の原因がCENP-Aの異所的局在である可能性が示されました。この研究結果は、がん化の原因に対する理解に寄与するとともに、このシステムを標的とした新たながん治療薬の開発などにも発展することが期待されます。
なお、本研究成果は、2022年10月6日(木)にNucleic Acids Research誌でオンライン公開されました。
論文名:The chromatin remodeler RSC prevents ectopic CENP-A propagation into pericentromeric heterochromatin at the chromatin boundary(クロマチンリモデラーRSCはペリセントロメリックヘテロクロマチンへの異所的CENP-A侵入をクロマチン境界上で阻止する)
URL:https://doi.org/10.1093/nar/gkac827
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