生物科学科(生物学)行動神経生物学系の小川宏人教授の研究室では、大学院生のNwuneke Okereke Ifereさんらが中心に行った、コオロギの空間認識に関する研究成果を論文として発表しました。触覚によるアクティブセンシングの重要性を提示すると同時に、コオロギが周囲の空間を「イメージ」する能力についても新たな示唆を与える重要な研究です。
【ポイント】
●コオロギは,逃げる際に触角で障害物を検知すると,衝突を避けるように進路を変えることを発見。
●片方の触角だけでも,障害物の縁を検出し,衝突回避できることを発見。
●コオロギは触角で周囲の空間を認識し,それをもとに将来の進路を調節する能力を持つことを示唆。
論文名:Spatial perception mediated by insect antennal mechanosensorysystem(昆虫の触角機械感覚システムによる空間知覚)
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