生物科学科(生物学)形態機能学系の楢本助教は東京大学、東北大学、国立遺伝学研究所、吉備国際大学と共同で、イネの葉や茎頂分裂組織の発生・成長に重要な遺伝子を発見し、植物生理学の専門誌であるPlant and Cell Physiologyに発表しました。
葉は、光合成により二酸化炭素を固定し、デンプンなどの糖や酸素を合成する器官です。そのため、葉の発生・成長メカニズムを理解することは、植物生理学だけでなく、農学的にも重要な課題の一つとされています。葉の発生・成長メカニズムについては、これまでにシロイヌナズナ・トマトなどの、双子葉植物を用いた研究が盛んに行われ、理解が進んできました。しかしながら、単子葉植物の葉の発生メカニズムについては、これまでほとんど明らかになっていませんでした。
本研究により、単子葉植物は、双子葉植物とは異なる独自の茎頂分裂組織の維持機構を進化の過程で獲得したことが明らかになりました。
今回、楢本助教が学科ホームページに解説文を用意いたしました。
楢本助教による解説文は、生物科学科(生物学)のページをご覧ください。