生物科学科(生物学)形態機能学系・植物進化発生制御研究室の楢本悟史助教、藤田知道教授らの研究グループは、東北大学と共同で、コケ植物の最新知見から植物細胞の機能を考察する総説論文を発表しました。これまで植物の研究においては、維管束植物(シロイヌナズナ、イネなど)を用いた研究が中心に行われてきましたが、最近では、より多様な植物種における遺伝子の機能を比較・解析することが可能となってきています。本総説では、植物が陸上進出したときの形態に近いと考えられているコケ植物に焦点をあて、植物細胞の機能がどのように進化してきたのかについて考察しています。
発表論文:Satoshi Naramoto, Yuki Hata, Tomomichi Fujita, Junko Kyozuka (2021) The bryophytes Physcomitrium patens and Marchantia polymorpha as model systems for studying evolutionary cell and developmental biology in plants. The Plant Cell (in press)(doi: 10.1093/plcell/koab218)
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